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コロナ禍における高齢者の免許返納と免許更新
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
警察庁の発表によると、2020年の運転免許証の自主返納件数は55万2,381件で、前年より4万8,641件減少した。うち、75歳以上は29万7,452件で、前年より5万2,976件減少した。減少の要因として、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、重症化しやすい高齢者が外出しづらくなった可能性が指摘されている1。
本稿では、コロナ禍における交通事故の状況を紹介し、2020年の高齢者の免許返納状況、および免許更新状況を紹介する。
1 2021年3月8日日本経済新聞「運転免許返納昨年55万件-4万件減、コロナ影響か」等。
■目次
1――2020年の交通事故死は、全国的には減少。東京都は増加
~いずれもコロナの影響とされる
1|交通事故による死亡者、負傷者の数は大幅減少~コロナによる自粛の影響
2|免許保有人口あたりの死亡事故数~高齢者で低下しているが、他年代と比べると多い
2――2020年の高齢者の免許返納率は低下
~コロナによる手続きのための外出控えや自家用車ニーズの高まりの可能性
3――高齢者の免許更新の厳格化が進むが、コロナ禍では免許更新自体が遅れている
1|高齢者の免許更新の厳格化
2|免許更新も遅れ気味
4――実効性のある免許制度が望まれる
(2021年03月30日「基礎研レポート」)
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- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
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