2021年02月18日

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■要旨

中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency、以下CBDC)を巡る動きが活発化している。日本でも昨年、政府の財政・経済政策の基本方針を記す「骨太の方針2020」に、CBDCに関する方針が初めて盛り込まれた。政府・日銀は、技術的な検証を狙いとした実証実験を、2021年の早い時期に始め、CBDCの研究開発を、各国と連携しながら進めて行く方針を明らかにしている。

本稿では、CBDCが政治的な関心事となった背景を「経済安全保障」の観点から整理する。

■目次

1――はじめに
2――「覇権争い」に絡む中央銀行デジタル通貨
  1|経済安全保障とは
  2|デジタル人民元との関係
3――おわりに
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総合政策研究部   准主任研究員

鈴木 智也 (すずき ともや)

研究・専門分野
経済産業政策、金融

経歴
  • 【職歴】
     2011年 日本生命保険相互会社入社
     2017年 日本経済研究センター派遣
     2018年 ニッセイ基礎研究所へ
     2021年より現職
    【加入団体等】
     ・日本証券アナリスト協会検定会員

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【経済安全保障の視点で見る「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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