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鉱工業生産20年8月-生産は着実に回復するが、コロナ前より▲10%以上低い水準にとどまる
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
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1.生産は着実に回復するが、コロナ前よりも▲10%以上低い水準にとどまる
鉱工業生産は6~8月の3ヵ月で12.7%の高い伸びとなり、2~5月の落ち込み(累計で▲21.1%)の半分弱を取り戻したが、コロナ前の1月と比べると▲10%以上低い水準にとどまっている。

消費財出荷指数は20年4-6月期の前期比▲15.4%の後、7月が前月比10.1%、8月が同1.3%となった。8月は耐久消費財が前月比5.6%(7月:同24.7%)、非耐久消費財が前月比▲1.4%(7月:同2.6%)となった。
消費関連指標は、緊急事態宣言が5月下旬に解除されたことを受けて6月には明確に持ち直したが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて再び自粛の動きが強まったことなどから、7、8月とやや足踏み状態となっている。ただし、4-6月期の水準が極めて低いため、消費財出荷指数の7、8月の平均は4-6月期を12.6%上回っている。
GDP統計の民間消費は、20年4-6月期の前期比▲7.9%の後、7-9月期ははっきりとした増加に転じることが予想される(現時点では前期比4.9%を予想)。
2.7-9月期は大幅増産だが、回復ペースは鈍い
世界的に新型コロナウィルス感染症の収束が見えない中で、国内外ともに経済活動の水準が元に戻るまでには時間を要する公算が大きい。先行きについても、生産の回復ペースは急激な落ち込みの後としては緩やかなものにとどまることが予想される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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(2020年09月30日「経済・金融フラッシュ」)
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