- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 暮らし >
- 消費者行動 >
- ウィズコロナ・アフターコロナの働き方へ期待すること
ウィズコロナ・アフターコロナの働き方へ期待すること
生活研究部 上席研究員 久我 尚子
このレポートの関連カテゴリ
1――新型コロナで「働き方」が激変、在宅勤務を併用する働き方へ
2――在宅勤務の増加で時間管理から成果主義へ、働き方が多様に
テレワーク環境が整えられ、時間管理型から成果主義型へと移行すると、働く時間や場所の制約が弱まることで、働き方は多様化する。つまり、成果を出せば、あるいは、あらかじめ決められたタスクをこなすのであれば、9時から17時までオフィスで働くといった一律の形ではなく、都合の良い時間に都合の良い場所で働くことが認められるようになるだろう。
3――働く時間や場所の制約が弱まれば、多様な人材の活躍が期待

近年、「女性の活躍推進政策」として仕事と家庭の両立環境の整備なども進められたことで、M字カーブの底上げが進んでいる(図1)。しかし、依然としてM字のへこみは存在しており、出産後に退職する女性も少なくない。
少し前の調査結果になるが、国立社会保障人口問題研究所「2015年出生動向基本調査」によると、働く女性の約半数は第1子出産後に退職している。また、両立支援制度が比較的充実している正社員の女性でも約3割が退職している。
一方で、女性で働いていないが就業希望のある割合をM字カーブに足しこむと、実は、M字カーブはおおむね解消する。働いていない理由は「出産・育児のため」(30.3%)や「適当な仕事がありそうにない」(27.7%)が多い。なお、「適当な仕事がありそうにない」理由について詳しく見ると、このうち4割は「勤務時間・賃金などが希望にあう仕事がありそうにない」というものだ。
今回の緊急事態宣言下で、多くのオフィスワーカーが在宅勤務を主とする働き方となった。このような働き方であれば、仕事を辞めなくても続けられると感じた女性もいるのではないか。介護との両立でも同様のことが考えられる。
4――働き方が変われば働き手の価値観も変わる、男性の育休取得にも
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1878
(2020年06月01日「研究員の眼」)
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年05月20日
数字の「17」は結構興味深い数字だって知っていますか -
2022年05月20日
消費者物価(全国22年4月)-コアCPI上昇率は、消費税引き上げの影響を除くと08年9月以来の2%台 -
2022年05月20日
夏の参院選に思う~次の世代により良い社会を引き継ぐために~ -
2022年05月20日
米国の不妊治療の現状とは?-米国の生産性が日本と比べて10.1%ポイントも高く、35歳未満での治療が12.2%ポイントも高い特徴- -
2022年05月19日
2022・2023年度経済見通し(22年5月)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【ウィズコロナ・アフターコロナの働き方へ期待すること】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ウィズコロナ・アフターコロナの働き方へ期待することのレポート Topへ