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金融・経済危機に強い資産運用を考える-連動性の強まる金融市場でのオルタナティブ資産の活用
金融研究部 准主任研究員・ESG推進室兼任 原田 哲志
新型コロナウイルスなどによる不透明な市場環境を受けて、2020年初来の各国の株式市場は軒並み下落した。
現在の金融市場は、経済や投資資金の結びつきが強まったことによって、国・地域間の連動性が強まっている。国・地域の分散によって、金融・経済危機から自身の資産の価値を守るのは難しいかもしれない。
このような状況の中で、オルタナティブ資産をポートフォリオに組み入れることで、分散投資効果を高め、金融・経済危機の影響を抑制できる可能性がある。
オルタナティブ資産を効果的に活用することで、自身の資産を金融・経済危機から守り、長期的により安全に形成していくことも検討に値すると思われる。
■目次
1――連動性の強まる金融市場
2――分散投資の類型
3――オルタナティブ資産の活用
4――オルタナティブ資産の組み入れによるパフォーマンス改善の試算
5――まとめ
(2020年03月24日「基礎研レポート」)
03-3512-1860
- 【職歴】
2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)
【加入団体等】
・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
・修士(工学)
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