2020年02月14日

分散投資効果の計測とパフォーマンス改善の検証 

金融研究部 准主任研究員・ESG推進室兼任 原田 哲志

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■要旨

資産運用を行う上で、投資対象を分散することは重要な点である。しかしながら、ポートフォリオを構築する際に、分散投資効果を直接的に計測し、活用することは少ないのではないだろうか。

分散投資効果を計測する指標を用いて、ポートフォリオの分散投資効果を計測した。また、企業年金の資産配分を参考に、過去の実績に基づく分散投資によるパフォーマンスの改善を検証した。この結果、分散投資効果の効果的な活用により、パフォーマンスが改善された。

また、単に資産クラスの数を増やすよりも、効果的な組み合わせによりリスクの低減、投資効率が向上することが示唆され、効果的な資産の組み合わせが重要であることが改めて確認された。

■目次

1――はじめに
2――分散投資効果の計測
3――リスクとリターンの関係
  1|代表的資産クラスの年次リターンの推移
  2|長期的なリスク・リターンの関係
4――分散投資によるパフォーマンス改善の検証
  1|企業年金の資産配分
  2|分散投資効果を最大化するポートフォリオ
  3|短期的なリターンによる資産配分
5――まとめ
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金融研究部   准主任研究員・ESG推進室兼任

原田 哲志 (はらだ さとし)

研究・専門分野
資産運用、オルタナティブ投資

経歴
  • 【職歴】
    2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
         大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
    2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)

    【加入団体等】
     ・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
     ・修士(工学)

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【分散投資効果の計測とパフォーマンス改善の検証 】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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