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- 天気予報にでてくる単位(3)-風速と台風
コラム
2020年03月06日
先に述べた「気圧」そして今回「風速」と来れば、いよいよ台風の話にふれないわけにはいかないのだが、それだと話が拡がりすぎて、単位の話の片手間に語るにはもったいない(もちろん、どの単位の話題もそうなのだが)。
ここでは最近少し話題になった、「台風の名前」についてだけ触れる1。これまでに気象庁が命名した台風は以下のものである。
ここでは最近少し話題になった、「台風の名前」についてだけ触れる1。これまでに気象庁が命名した台風は以下のものである。
「熱帯低気圧」(熱帯の海上で発生する低気圧)のうち、北西太平洋または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速が17m/s(風力8相当)以上のものを、台風と呼ぶと定義されている。
その名前については、過去に自然発生的な名称として、室戸台風(1934年)、枕崎台風(1945年)といったものがあった。また戦後まもない時期に米軍占領下で命名された「カスリーン台風(1947年)」「キティ台風(1949年)」「ジェーン台風(1950年)」など、大きな被害がでたために印象的に取り上げられる台風もあった。
その後、顕著な災害をもたらした自然現象については、後世に経験や教訓を伝承することなどを目的に、気象庁が公式に名称を定めることになったのだが、その最初のものが、1958年(昭和33年)の狩野川台風と、少し時をさかのぼった洞爺丸台風である2。
そして先般、2019年に大きな災害をもたらした台風に、久々に公式に名前が付けられたことが発表され、
9月の台風15号には「令和元年房総半島台風」
10月の台風19号には「令和元年東日本台風」
という名称とされた。
命名されるような自然現象は台風に限らず、豪雨、地震、噴火などもあるが、台風については、意外に少なくて、名前が付けられた台風は上記のものだけである。今回の台風の命名は1977年沖永良部台風以来のことで、平成には一度もなかったことになる。(印象としては、毎年いろいろ被害がでていたような気もするのだが、それは台風によるものではない豪雨だったのだろう。)
1 「令和元年に顕著な災害をもたらした台風の名称について」https://www.jma.go.jp/jma/press/2002/19a/20200219_typhoonname.pdf
2 気象庁命名台風のリストの中に、「室戸台風」はなくて「第2室戸台風」はあるのは、そういう経緯なのであった。
その名前については、過去に自然発生的な名称として、室戸台風(1934年)、枕崎台風(1945年)といったものがあった。また戦後まもない時期に米軍占領下で命名された「カスリーン台風(1947年)」「キティ台風(1949年)」「ジェーン台風(1950年)」など、大きな被害がでたために印象的に取り上げられる台風もあった。
その後、顕著な災害をもたらした自然現象については、後世に経験や教訓を伝承することなどを目的に、気象庁が公式に名称を定めることになったのだが、その最初のものが、1958年(昭和33年)の狩野川台風と、少し時をさかのぼった洞爺丸台風である2。
そして先般、2019年に大きな災害をもたらした台風に、久々に公式に名前が付けられたことが発表され、
9月の台風15号には「令和元年房総半島台風」
10月の台風19号には「令和元年東日本台風」
という名称とされた。
命名されるような自然現象は台風に限らず、豪雨、地震、噴火などもあるが、台風については、意外に少なくて、名前が付けられた台風は上記のものだけである。今回の台風の命名は1977年沖永良部台風以来のことで、平成には一度もなかったことになる。(印象としては、毎年いろいろ被害がでていたような気もするのだが、それは台風によるものではない豪雨だったのだろう。)
1 「令和元年に顕著な災害をもたらした台風の名称について」https://www.jma.go.jp/jma/press/2002/19a/20200219_typhoonname.pdf
2 気象庁命名台風のリストの中に、「室戸台風」はなくて「第2室戸台風」はあるのは、そういう経緯なのであった。
03-3512-1833
(2020年03月06日「研究員の眼」)
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