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EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関するCPを公表(3)-リスクフリー金利の補外について-
中村 亮一
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ソルベンシーIIに関しては、レビューの第2段階として、ソルベンシーIIの枠組みの見直しが2021年までに行われる予定となっており、その検討が既にスタートしている。欧州委員会は、EIOPA(欧州保険年金監督局)に対して、2019年2月11日に指令2009/138 / EC2(ソルベンシーII)のレビューに関する助言要請を行った。これを受けて、EIOPAが検討を進めていたが、2019年10月15日に、ソルベンシーIIの2020年レビューにおける技術的助言に関するコンサルテーション・ペーパー(以下、「今回のCP」という)を公表した。
前々回のレポートでは、今回のCPにいたるまでの、ソルベンシーIIの2020年のレビューに関する欧州委員会の助言要請の内容及びこれまでの監督当局や業界団体の動きについて報告した。前回のレポートでは、CPの全体的な概要及び提案の要約等を報告した。
今後の複数回のレポートで、EIOPAの今回のCPの具体的内容についての報告を続ける。まずは、今回のレポートでは、「リスクフリー金利の補外」に関する内容を報告する。なお、レポート中の図表は全てCPからの抜粋である。
■目次
1―はじめに
2―「リスクフリー金利の補外」に関する検討の背景
1|欧州委員会からの助言要請の内容
2|以前の助言内容
3|現行の関連法規の規定等
3―「リスクフリー金利の補外」に関する課題
1|概要
2|課題I:技術的準備金の過小評価
3|課題II:リスク管理インセンティブ
4|課題III:ソルベンシー・ポジションの安定性と金融安定性への影響
5|課題IV:DLT評価の証拠
4―「リスクフリー金利の補外」に関するオプションとその分析
1|オプションの内容
2|各オプションによる財務状況への影響
3|オプションの評価(長所・短所)
5―まとめ
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