2019年12月03日

EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関するCPを公表(4)-マッチング調整及び移行措置等について-

中村 亮一

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■要旨

ソルベンシーIIに関しては、レビューの第2段階として、ソルベンシーIIの枠組みの見直しが2021年までに行われる予定となっており、その検討が既にスタートしている。欧州委員会は、EIOPAに対して、2019年2月11日に指令2009/138 / EC2(ソルベンシーII)のレビューに関する助言要請を行った。これを受けて、EIOPAが検討を進めていたが、2019年10月15日に、ソルベンシーIIの2020年レビューにおける技術的助言に関するコンサルテーション・ペーパー(以下、「今回のCP」という)を公表した。

前回のレポートから、今回のCPの具体的内容について報告しており、前回のレポートでは、「リスクフリー金利の補外」に関する内容を報告した。今回のレポートでは、「マッチング調整(MA)」及び「リスクフリー金利及び技術的準備金に関する移行措置(TRFR及びTTP)」に加えて、「LTG(長期保証)措置のリスク管理規定や開示」に関する内容について報告する。

■目次

1―はじめに
2―「マッチング調整(MA)」のポートフォリオの分散化効果
  1|欧州委員会からの助言要請の内容
  2|現行の関連法規の規定等
  3|問題の特定
  4|分析
  5|検討されるオプションとその影響
  6|助言内容
3―「マッチング調整(MA)」の資産適格基準
  1|欧州委員会からの助言要請の内容
  2|関連法規
  3|課題の特定
  4|分析
  5|助言内容
4―「リスクフリー金利及び技術的準備金に関する移行措置(TRFR及びTTP)」について張
  1|欧州委員会からの助言要請の内容
  2|以前の助言
  3|関連法規
  4|課題の特定
  5|分析
  6|助言内容
5―LTG措置に関するリスク管理規定
  1|欧州委員会からの助言要請の内容
  2|関連法規
  3|課題の特定
  4|分析
  5|助言
6―LTG措置の開示
  1|欧州委員会からの助言要請の内容
  2|関連法規
  3|課題の特定
  4|分析
  5|助言内容
7―まとめ
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中村 亮一

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