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- 企業物価指数(2019年5月)~国際市況を受けて上昇ペースが鈍化~
1.国内企業物価はプラスを維持も上昇幅を縮小
2.円ベースの輸入物価は円高により下落
契約通貨ベースでみると、石油・石炭・液化天然ガス(4月:前月比0.1%→5月:同3.2%)は、天然ガス(同▲2.2%)が4ヵ月連続のマイナスとなったものの、原油(同6.5%)やナフサ(同5.8%)の寄与により3ヵ月連続で上昇した。前月比寄与度は0.94%ポイントとなり、輸入物価を1%近く押し上げた。電気・電子機器(4月:前月比▲0.1%→4月:同▲0.1%)は前月から横ばいで、13ヶ月連続のマイナスとなった。また、金属・同製品(4月:前月比0.7%→5月:同1.0%)は、非鉄金属(同▲1.3%)がマイナス幅を拡大させたものの、鉄鉱石(同12.0)などの金属素材(同3.6%)などのプラスの下支えによって4ヵ月連続で上昇している。
5月の原油価格は、供給過剰感の高まりと需要減退観測の広がりなどにより大きく下落した。今後の原油政策の動き次第でさらに下値を探ることになれば、輸入物価の伸びも鈍化するだろう。また、足もとのドル円相場は円高基調が続いており、円ベースでの輸入物価を押し下げる方向に作用するだろう。
3.川上から川下への上昇圧力が弱まり、最終財はマイナスに
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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藤原 光汰
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(2019年06月12日「経済・金融フラッシュ」)
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