- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 企業物価指数(2019年4月)~川上から川下への上昇圧力が弱まる~
2019年05月16日
1.国内企業物価はプラスを維持も横ばいの動き

2.輸入物価は3ヵ月連続の上昇も先行きは不透明
4月の輸入物価は、契約通貨ベースでは前月比0.2%(3月:同1.0%)と3ヵ月連続で上昇したものの、上昇幅は縮小した。また、4月のドル円相場は、前月比0.4%の円安水準になったことから、円ベースでは前月比0.5%(3月:同1.6%)と輸入物価を押し上げた。前年比(円ベース)は1.8%(3月:同2.5%)と2ヵ月連続でプラスとなった。

原油価格は、アメリカがイラン原油全面禁輸の経済制裁を発表し、一時急上昇したものの、米中貿易摩擦による景気の先行き不透明感から足もとで下落に転じている。さらに、足もとのドル円相場も米中貿易摩擦の影響から円高水準で推移しており、今後の輸入物価は下落に転じる可能性が高い。
3.先行きは川上から川下への上昇圧力が弱まる

消費者物価(生鮮食品を除く総合)と関連性の高い消費財は前年比0.3%(3月:同▲0.2%)と6ヵ月ぶりのプラスとなった。
ただし、米中貿易摩擦の激化による世界経済への先行き懸念から国際商品市況は頭打ちとなっている。前年比でみた素原材料は伸び率が鈍化していき、先行きは川上から川下への上昇圧力が弱まってくると見込まれる。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
このレポートの関連カテゴリ
(2019年05月16日「経済・金融フラッシュ」)
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年06月24日
国民からみるCBDC導入の意味-国民負担と社会的便益 -
2022年06月24日
物価高で実質賃金の重要性が増す中、エコノミストの判断を惑わす毎月勤労統計 -
2022年06月24日
消費者物価(全国22年5月)-コアCPI上昇率は、秋頃には2%台半ばへ -
2022年06月24日
中国経済:景気指標の総点検(2022年夏季号)-4-5月期は前年比▲1%のマイナス成長も6月は回復へ -
2022年06月23日
みるみる進む円安、そろそろ歯止めはかかるか?~マーケット・カルテ7月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【企業物価指数(2019年4月)~川上から川下への上昇圧力が弱まる~】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
企業物価指数(2019年4月)~川上から川下への上昇圧力が弱まる~のレポート Topへ