- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 介護保険制度 >
- 診療時間外の外来受診が減少~診療時間内の早朝と夕方へシフト
診療時間外の外来受診が減少~診療時間内の早朝と夕方へシフト

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
診療時間外に、患者の都合(待ち時間が少なくて済むことや、学校や仕事と調整しやすいこと等)で、緊急性のない受診を行うことを「コンビニ受診」と呼び、一時大きな問題となった1。
診療時間外に受診すると、医師や看護師等の体制が不十分な時間帯に診療を行うことに対する評価でとして、通常の初診料や再診料が割増しされる。しかし、必ずしも時間外に診療を受ける必要があるケースばかりではなく、2009年の調査では、2割以上の医師が、夜間・時間外に受診する患者の60%以上が「コンビニ受診」だと感じていた。緊急性の高い患者の治療を優先するためにも、医師の負担軽減のためにも、医療費削減のためにも、緊急性のない時間外の受診は避ける必要がある。
本稿では、診療時間による加算の種類を紹介し、加算の算定状況を概観する。
1 「“コンビニ受診”は時間外患者の何%?(2009年2月)」(https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/91247/)による。
■目次
1――診療時間外にかかる加算と、診療時間内にかかる加算がある
2――時間外、休日、深夜加算は子ども、夜間・早朝等加算は就労年代
3――時間外、休日、深夜加算は減少傾向、夜間・早朝等加算は増加傾向
4――診療時間外から夜間や早朝の診療時間内へシフト
(2018年11月29日「基礎研レポート」)

03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/07/03 | BMIと体型に関する認識のズレ~年齢・性別による認識の違いと健康行動の関係 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
2025/07/02 | 日本女性の“やせ”の特徴 | 村松 容子 | 基礎研レター |
2025/06/17 | 会社員のキャリアビジョン~男女別・年齢別の比較からみるキャリア志向の変化と管理職登用 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
2025/06/06 | 生命保険の基礎知識はなぜ定着しないのか | 村松 容子 | 基礎研マンスリー |
新着記事
-
2025年07月04日
金融安定性に関するレポート(欧州)-EIOPAの定期報告書の公表 -
2025年07月04日
「持ち家か、賃貸か」。法的視点から「住まい」を考える(1)~持ち家を購入することは、「所有権」を得ること -
2025年07月04日
米雇用統計(25年6月)-非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったほか、失業率が上昇予想に反して低下 -
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 -
2025年07月03日
IAIGsの指定の公表に関する最近の状況(14)-19の国・地域からの60社全てのIAIGsのグループ名が公開された-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【診療時間外の外来受診が減少~診療時間内の早朝と夕方へシフト】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
診療時間外の外来受診が減少~診療時間内の早朝と夕方へシフトのレポート Topへ