- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- 【アジア・新興国】東南アジア・インドの経済見通し~輸出の好調と投資の復調で回復が続く
2017年06月16日
■要旨
- 東南アジア5カ国およびインド経済は、輸出の回復と底堅い消費を支えに緩やかな成長が続いている。年明け以降も輸出の好調が続いており、冷え込んだ民間投資は一部で持ち直しの兆しが見られる。一方で民間消費は資源高による物価上昇が家計の実質所得の重石となって足もとで伸び悩んでいる。
- 17年の消費者物価上昇率は、景気回復と通貨安による輸入インフレが今後の物価上昇要因となる一方、農業生産の回復による食品価格の安定と資源高に伴うエネルギー価格上昇の一巡によってインフレ圧力が和らぐだろう。17年内のインフレ率は横ばい~鈍化傾向で推移しよう。
- 先行きの金融政策は、今後インフレが落ち着いていくが、各国中銀は欧米の金融政策の正常化や中国経済の減速など新興国からの資本流出圧力が高まるリスクを警戒して慎重姿勢を続け、政策金利を据え置くだろう。なお、フィリピンは力強い内需を背景にコアインフレ率の上昇が続き、年後半に政策金利を小幅に引き上げると予想する。
- 経済の先行きは、輸出拡大と投資の復調によって緩やかな成長が続くと予想する。輸出の好調が当面続くなかで企業業績が改善して民間投資が持ち直すほか、政府のインフラ整備も進展して投資が回復するだろう。一方、民間消費は良好な雇用・所得環境を背景に底堅さを保つが、足元の物価上昇で実質所得が目減りすることから伸び率は若干鈍化するだろう。
■目次
1.東南アジア・インド経済の概況と見通し
・経済概況:輸出の回復と底堅い消費を支えに緩やかな成長が持続
・物価:食品価格の安定と資源高の一巡でやや低下
・金融政策:年内は中立維持
・経済見通し:輸出拡大と投資の復調で緩やかに成長
2.各国経済の見通し
2-1.マレーシア
2-2.タイ
2-3.インドネシア
2-4.フィリピン
2-5.ベトナム
2-6.インド
1.東南アジア・インド経済の概況と見通し
・経済概況:輸出の回復と底堅い消費を支えに緩やかな成長が持続
・物価:食品価格の安定と資源高の一巡でやや低下
・金融政策:年内は中立維持
・経済見通し:輸出拡大と投資の復調で緩やかに成長
2.各国経済の見通し
2-1.マレーシア
2-2.タイ
2-3.インドネシア
2-4.フィリピン
2-5.ベトナム
2-6.インド
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1780
経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月07日
今週のレポート・コラムまとめ【4/30-5/2発行分】 -
2024年05月02日
為替介入再開、既に連発か?~状況の整理と今後の注目ポイント -
2024年05月02日
米FOMC(24年5月)-予想通り、6会合連続で政策金利を据え置き。量的引締めペースの減速を決定 -
2024年05月01日
ユーロ圏消費者物価(24年4月)-総合指数は横ばい、コア指数は低下 -
2024年05月01日
ユーロ圏GDP(2024年1-3月期)-前期比0.3%、プラス成長に転じる
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【【アジア・新興国】東南アジア・インドの経済見通し~輸出の好調と投資の復調で回復が続く】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【アジア・新興国】東南アジア・インドの経済見通し~輸出の好調と投資の復調で回復が続くのレポート Topへ