- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- 欧州経済見通し-回復続くユーロ圏。ECBは慎重に緩和縮小を模索/EU離脱に揺れる総選挙後の英国-
2017年06月12日
欧州経済見通し-回復続くユーロ圏。ECBは慎重に緩和縮小を模索/EU離脱に揺れる総選挙後の英国-
03-3512-1832
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
- ユーロ圏では個人消費の堅調に投資と輸出の回復が加わり、景気拡大テンポが速まっている。17年の実質GDPは2.0%と引き続き1%台前半の潜在成長率を超えるだろう。個人消費は雇用・所得環境の改善、良好な消費者心理に支えられた拡大が続く。固定資本投資も企業業績の好調や高稼働率、緩和的な金融環境を背景に回復基調を維持しよう。
- インフレ率は17年1.6%、18年1.5%と予想する。ECBの物価安定の目安である「2%以下でその近辺」に届かないが、18年後半にかけて安定水準への回帰が緩やかなペースで進むだろう。ECBは18年に資産買入れ額を段階的に縮小し、年内に停止(再投資は継続)しよう。利上げの着手は19年以降となろう。
- 英国経済は、ポンド安を一因とする実質所得の減少で景気が減速し始めている。設備投資も抑制され、住宅市場にも陰りが見え始めた。EUとの離脱交渉、離脱後のFTA交渉は難航する見込みであり、投資、雇用は抑制された状態がしばらく続く。
- メイ首相の「敗北」に終った総選挙の結果で、離脱撤回や離脱戦略がハードからソフトに直ちに転換することはないが、無秩序な離脱回避への圧力は強まるだろう。しかし、リスクは排除できず、BOEが予測期間中に利上げすることは困難と予想する。
■目次
1. 回復続くユーロ圏、ECBは慎重に緩和縮小を模索
・現状:個人消費の堅調続く、投資、輸出も持ち直す
・インフレ動向:ゼロ近辺の推移を脱し、1%台を回復
・見通し:実質GDPは17年2.0%、18年1.7%、インフレ率は17年1.6%、18年1.5%
・金融政策:デフレ・リスク回避措置修正に着手。6月は利下げバイアスを解除
・金融政策の見通し:資産買入れは 18年にテーパリング~停止。利上げは19年以降
・見通しのリスク:圏内の政治リスクは緩和、圏外の景気や市場環境急変リスクは残る
2. EU離脱に揺れる総選挙後の英国
・英国経済の現状:EU離脱選択の影響が表れ始める
・メイ首相「敗北」の理由:リーダーシップを強調する戦略のミス。底流には緊縮疲れ
・EU離脱:移行期間とソフトな離脱への戦略転換は英国次第。
期限延長と撤回はEUの承認事項
・英国経済の見通し:実質所得減少とEU離脱協議を巡る不透明感が重石に
1. 回復続くユーロ圏、ECBは慎重に緩和縮小を模索
・現状:個人消費の堅調続く、投資、輸出も持ち直す
・インフレ動向:ゼロ近辺の推移を脱し、1%台を回復
・見通し:実質GDPは17年2.0%、18年1.7%、インフレ率は17年1.6%、18年1.5%
・金融政策:デフレ・リスク回避措置修正に着手。6月は利下げバイアスを解除
・金融政策の見通し:資産買入れは 18年にテーパリング~停止。利上げは19年以降
・見通しのリスク:圏内の政治リスクは緩和、圏外の景気や市場環境急変リスクは残る
2. EU離脱に揺れる総選挙後の英国
・英国経済の現状:EU離脱選択の影響が表れ始める
・メイ首相「敗北」の理由:リーダーシップを強調する戦略のミス。底流には緊縮疲れ
・EU離脱:移行期間とソフトな離脱への戦略転換は英国次第。
期限延長と撤回はEUの承認事項
・英国経済の見通し:実質所得減少とEU離脱協議を巡る不透明感が重石に
(2017年06月12日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1832
新着記事
-
2025年12月10日
中国の物価関連統計(25年11月)~食品価格の上昇によりCPIの上昇率は拡大 -
2025年12月10日
パワーカップル世帯の動向(5)金融リテラシーと情報源~投資への高い関心と能動的な情報収集 -
2025年12月09日
米国経済の見通し-政策不透明感の中でも底堅さを維持する米経済。関税政策の影響緩和などから26年も堅調を予想 -
2025年12月09日
2025年 年金改正法の施行に向けて、政府の準備が進展~年金改革ウォッチ 2025年12月号 -
2025年12月09日
中小企業のサステナビリティ情報開示の現状と課題~中小企業が情報開示に取り組むメリット~
お知らせ
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年07月01日
News Release
【欧州経済見通し-回復続くユーロ圏。ECBは慎重に緩和縮小を模索/EU離脱に揺れる総選挙後の英国-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
欧州経済見通し-回復続くユーロ圏。ECBは慎重に緩和縮小を模索/EU離脱に揺れる総選挙後の英国-のレポート Topへ










