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人間ドックのスケジューリングについて思うこと-医療資源の効率的な活用と受診者の待ち時間の短縮化-
中村 亮一
はじめに
人間ドックの検査項目
これらの検査項目において、検査に要する時間はそれぞれ異なっている。もちろん、病院サイドも、時間がかかる検査については、それがボトルネックになって、全体の効率を損なわないように、複数の検査ブース等を設定している。これによって、全体の検査が滞らないように管理されている。
私の通っているクリニックでは、(1)から(8)の検査については、基本的には1つか2つ(採血は3つ)の検査ブースを配置しているが、(9)、(10)、(11)、(12)については、3つ以上の検査ブースを配置しているようである。
1 さらに、最近では、虫歯や歯周病の早期発見等を含めた歯の健康を総合的にチェックする「歯科人間ドック」が広がりをみせてきているようである。
人間ドックの検査項目のスケジューリング
昔は、学校や職場等の健康診断と同様に、受診者全員が最初の検査項目から、順番に検査していたように思われる。今でも、そのようなクリニックも多いのかもしれない。
私の通っているクリニックでは、検査の順番は、受診者によっても異なっている。かといって、全く無秩序に順番を決めているわけでもなさそうで、どうも、いくつかのパターンがあるようにみえる。受診者をいくつかにグルーピングして、それぞれのパターンに従わせているようにみえる。
看護師に「次は○番の検査項目に行って下さい」と指示されて、言われるがままに、該当検査項目の場所の棚に検査ボードを立てかけている。時には、ボードが多く並んでいて、かなり待たされることになる。
加えて、特定の看護師が、各検査の繁閑を見る中で、看護師全体に対して、「○番の検査項目へ誘導して下さい」というようなことを述べて、全体のスケジューリングの管理を行っている。
これに対して、聞くところによれば、最近は、個々の受診者にスマートフォンを配布・携帯させて、スマートフォンでスケジュール管理をしているクリニック等もあるようである。1つの検査が終了すると、スマートフォンが各検査項目の待ち状況を勘案して、各受診者に対して、最も適切な次の検査項目を指示してくれるようである。
これも何か機械に管理されているようで、必ずしもいい気持ちがしないと思われる人もいるかもしれないが、時間の効率的管理のためには、止むを得ない。
中村 亮一
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