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【7月米雇用統計】堅調な雇用の増加は持続しているものの、賃金の伸びは依然として緩やか
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【要旨】
1.結果の概要:雇用は予想を下回るものの、20万人超のペースが持続
8月7日、米国労働省(BLS)は7月の雇用統計を公表した。7月の非農業部門雇用者数は前月対比で+21.5万人の増加1(前月改定値:+23.1万人)となり、前月から小幅ながら伸びが鈍化、市場予想の+22.5万人(Bloomberg集計の中央値、以下同様)も下回った。
失業率は5.3%(前月:5.3%、市場予想:5.3%)と、こちらは前月、市場予想に一致した(後掲図表6参照)。一方、労働参加率2は62.6%(前月:62.6%)と前月から変わらず、市場予想(62.6%)には一致した(詳細はPDFファイルを参照)。
2.結果の評価:賃金の伸びは相変らず緩やか
7月の雇用増加は、市場予想を若干下回ったものの、月間20万人超のペースは維持した。この結果、4-7月期の平均月間雇用増は、21.1万人と、昨年の26万人からは低下しているものの、20万人超のペースが持続しており、順調な雇用拡大が続いている。
失業率は5.3%と、前月から横這いとなったが、低下基調は持続しており、FRBが目標としている5.0-5.2%に近づいている。もっとも、労働参加率は77年10月以来の水準となった6月の62.6%から改善しておらず、失業率が示すほど労働需給はタイトになっていないとみられる。
さらに、時間当たり賃金(全雇用者ベース)は、24.99ドル(前月:24.94ドル)となり、前月比+0.2%(前月:横這い)では増加に転じたものの、前年同月比では+2.1%(前月:+2.0%)と低調な伸びに留まった。底堅い雇用増加に反して賃金が上がり難い状況が持続している。FRBのイエレン議長は6月のFOMC後の記者会見で、前年同月比+2.3%であった時間当たり賃金を踏まえて、賃金の伸びには一段の改善の余地があるとしていたが、足元の伸びはその水準をも下回っており、FRBが期待する程の賃金の伸びはみられていない。
このようにみると7月の雇用統計は、順調な雇用増がみられた反面、労働参加率や賃金にはそれ程改善がみられなかったため、FRBにとって9月利上げを決断できるほどの結果ではなかったと言える。

(2015年08月10日「経済・金融フラッシュ」)
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