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「健康情報」の提供は、男女の特徴をいかしたアプローチを~「健康」への接し方は男女で違う
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
1――企業による健康情報は従業員に伝わっているか
本稿では、ニッセイ基礎研究所で実施した調査1を使って、健康に対する考え方が年齢とともに変わるのか、男女でどれほど違うのかをみていく。
1 「健康に関する調査」2014 年9月実施。20~69 歳の男女個人(学生を除く)を対象としたインターネット調査。調査機関はマイボイスコム株式会社。有効回答3000。
2――健康への接し方は男女で異なる
普段の生活の中で自分の生活習慣や健康状態について考えることがあるかをたずねたところ、7~9割が「ある」と回答した(図表1)。
女性は、60代で「自覚症状」が低いほか、全般的に「指摘を受けて」が低い。自覚症状や指摘がなくても、日々の生活の中でのライフイベントや、周囲の人の病気の話を聞いたりすることによって生活習慣や健康状態について考えるようだ。
健康を維持するうえで、日ごろから実施していることとして、「健康や病気に関する情報収集」と回答した割合は、2~4割程度だった(図表3)。
年齢別にみると、「テレビ番組」、「新聞・雑誌記事」、「医師や看護師など医療従事者の話」、「自治体や保健所など公的な機関による公報誌」、「病院など医療機関の掲示物」は年齢が高いほど高い傾向があった。若いころは、病院に行くことが少ないため、「医師や看護師など医療従事者の話」「病院など医療機関の掲示物」は触れる機会が少ないのだろう。「インターネット上のサイト」、「書籍」は年齢が低いほど高い傾向があった。
「友人・知人の話」、「家族・親戚の話」は、女性ではどの年代も同様に高かったのに対し、男性は20~30代でのみ同年代の女性と同程度だったものの40代以降は年齢が高くなるほど低くなり、男女差が顕著だった。「書籍」と「医師や看護師など医療従事者の話」は男性が高い傾向があった。
03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
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