2017年08月21日

EIOPAがソルベンシーIIレビューに関する第1の助言セットについてのCPを公表(1)-欧州委員会に対する助言内容-

保険研究部 常務取締役 研究理事 兼 ヘルスケアリサーチセンター長   中村 亮一

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■要旨

ソルベンシーIIは2016年1月にスタートしているが、多くの課題を抱えていることは、基礎研レポート「ソルベンシーIIの今後の検討課題について(1)-技術的準備金及びリスクの評価に関する項目-」(2016.12.6)及び「ソルベンシーIIの今後の検討課題について(2)-実務面の課題及びBrexitの影響-」(2016.12.12)で報告した。

これを受けて、EIOPA(欧州保険年金監督局)は、2016年12月8日に、ソルベンシー資本要件標準式に焦点を当てた「ソルベンシーII委任規則の特定項目のレビューに関するディスカッション・ペーパー」を公表した。このディスカッション・ペーパーは、EIOPAが2016年7月18日に欧州委員会から受けた助言要請のリストの中に含まれていた項目(以下において、「欧州委員会による技術的助言要求項目」と呼ぶ)への対応の準備の第一歩となるものであり、これに対する関係者の意見(コンサルテーション期間は2017年3月3日まで)を踏まえて、さらなる検討が行われ、欧州委員会への最終的な助言が2018年2月までに行われていくことになっていた。

EIOPAは2017年7月4日に、「ソルベンシーII委任規則の特定項目に関する欧州委員会へのEIOPAの第1の助言セットに関するコンサルテーション・ペーパー」(以下、「今回のCP」と言う)を公表し、関係者からのフィードバックを求めている。

今回を含めた2回のレポートで、このコンサルテーション・ペーパーの概要を報告する。まずは、今回のレポートでは、欧州委員会からの助言要求内容とそれに対する今回のCPでの助言案について報告し、次回のレポートで、今回のCPの助言のドラフト作成中に検討された政策オプションの影響評価について報告する。

■目次

1―はじめに
2―今回のCPの概要
  1|ソルベンシーIIレビューの背景
  2|ソルベンシーIIレビューの目的
  3|今回のCPがカバーする項目
  4|今回のCPの構造
  5|今回のCPに対する今後のプロセス
  6|今後、第2の助言セットに関するCPを発行予定
3―今回のCPにおけるEIOPAによる助言の概要
  1|簡素化された計算の適用基準の明確化等
  2|標準式での外部信用格付けへの依存度の低減
  3|保証、第三者によって保証されるエクスポージャー、
    地域政府と地方自治体(RGLA)へのエクスポージャーの
    取扱の銀行の枠組みとの整合性の確保等
  4|リスク軽減技術の評価とそれに対する考え方の明確化
  5|ルックスルー・アプローチの適用拡大
  6|会社及びグループ固有のパラメータ
   (Undertaking Specific Parameter :USP&Group Specific Parameter: GSP)の
    適用状況の評価等
  7|繰延税金の損失吸収能力(LAC DT)の現状分析
4―まとめ
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保険研究部   常務取締役 研究理事 兼 ヘルスケアリサーチセンター長

中村 亮一 (なかむら りょういち)

研究・専門分野
保険会計・計理

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