2017年06月26日

増加する白内障手術と民間医療保険のリスク~社会環境の変化や診療報酬改定が与える影響

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

文字サイズ

■要旨

民間の医療保険では手術給付を行うことが多いが、保障期間が長いため、給付面で医療技術の進歩や診療報酬改定等の社会環境による影響を受ける。

近年、医療技術や医療機器の進歩によって、患者への負担が少なく、より効果的な手術が増えた。高齢の患者や症状が軽い患者等の、従来では手術を受けなかった患者も、手術を受けることができるようになってきている。白内障治療における代表的な手術である水晶体再建術もその1つと言える。

本稿では、医療機関が保有する診療データを使って、水晶体再建術の5年間の実施状況と、2014年度診療報酬改定による変化について紹介し、医療技術の進歩や診療報酬改定が民間保険会社の医療保険へ与える影響について考えたい。

■目次

1――水晶体再建術増加の現状
  1|白内障とは
  2|水晶体再建術の実施状況と患者数
  3|診療報酬改定の動向
2――診療データを使った詳細な動向
  1|使用したデータ
  2|集計結果
3――民間の医療保険への影響
Xでシェアする Facebookでシェアする

保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【増加する白内障手術と民間医療保険のリスク~社会環境の変化や診療報酬改定が与える影響】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

増加する白内障手術と民間医療保険のリスク~社会環境の変化や診療報酬改定が与える影響のレポート Topへ