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本格化する「重点分野」の介護ロボット開発支援 - ロボット介護機器開発・普及の推進に向けて -
青山 正治
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■要旨
過去、やや混沌としていた介護ロボット(ロボット介護機器)の開発状況に、その方向性の明確化と開発環境の構築・整備に向けた政策的支援が本格化している。
2013年度より開始された経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」により、2012年11月に厚生労働省と経済産業省より同時発表された「重点分野」の機器の「開発補助事業」と「基準策定・評価事業」が今後数年にわたり実施される。本稿では示された「重点分野」の機器開発について簡略な検討を加えている。この経済産業省の事業の進展により、介護ロボットの開発環境が大きく改善される可能性が高まっている。
機器を開発・提供する供給サイドと介護領域の需要サイドは車輪の両輪である。まだ十分とは言えない両輪の結びつきを支援しつつ、レールに当たる開発環境の構築・整備への支援が開始され、今後の動向が注目される。
その際に忘れてならない最終目標は、高齢者等の自立支援やQOL向上と介護労働の負荷軽減に資するロボット介護機器(介護ロボット)提供によるサービスの質の向上や業務支援であるということである。「健康長寿社会」に役立つ介護ロボットや生活支援ロボットが、世界に先駆けて、続々と開発されていくことを是非とも期待したい。
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青山 正治
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(2013年05月23日「基礎研レポート」)
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