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コラム
2025年05月15日
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12 例えば、iと0の大小関係を矛盾なく設定することはできない。また、絶対値で大小関係を設定する場合、これは実数の世界における大小関係とは整合しない異なるものとなってしまう。
13 複素数全体の集合ℂは、体の公理を満たし、可換体となる。ℂは複素数体と呼ばれる。
複素数平面で示される四則演算
複素数の四則演算は、複素数平面上は以下のように表される(以下の図参照)。
z1=a+bi z2 =c+di とした場合
・複素数の和と差
z1+ z2 は、z1 を実軸方向に c,虚軸方向に d 平行移動した点
z1-z2 は、z1 を実軸方向に -c,虚軸方向に -d 平行移動した点
・複素数の積と商
積z1 z2 を表す点は、z1 を表す点を、原点からの距離 r1 を r2 倍し,原点を中心に θ2 だけ回転移動させた点
商 z1/z2 を表す点は、z1 を表す点を、原点からの距離 r1 を 1/r2 倍し,原点を中心に −θ2 だけ回転移動させた点
特に、iを掛けることは、原点を中心にπ/2(90°)だけ回転させることになる。また、絶対値(大きさ)が1の複素数 cos θ+i sin θを掛けることは、θだけ回転させることになる。
z1=a+bi z2 =c+di とした場合
・複素数の和と差
z1+ z2 は、z1 を実軸方向に c,虚軸方向に d 平行移動した点
z1-z2 は、z1 を実軸方向に -c,虚軸方向に -d 平行移動した点
・複素数の積と商
積z1 z2 を表す点は、z1 を表す点を、原点からの距離 r1 を r2 倍し,原点を中心に θ2 だけ回転移動させた点
商 z1/z2 を表す点は、z1 を表す点を、原点からの距離 r1 を 1/r2 倍し,原点を中心に −θ2 だけ回転移動させた点
特に、iを掛けることは、原点を中心にπ/2(90°)だけ回転させることになる。また、絶対値(大きさ)が1の複素数 cos θ+i sin θを掛けることは、θだけ回転させることになる。
最後に
虚数及び複素数を巡る話題について、複数回に分けて報告することにしたが、今回は、「虚数」や「複素数」の歴史とその概要について、報告した。
今回の内容は、我々が高校時代に学んだことの繰り返しになっているので、あまり面白くないと感じられた方も多いかもしれない。それでも、次回以降の研究員の眼で、複素数が数学や社会において、どのように利用されているのかを説明していく上では基本的な事項となるので、ご了承いただきたい。
次回は、虚数や複素数が数学の世界において、どのように有効に利用されているのかということで、方程式に関係するトピックについて報告する。
今回の内容は、我々が高校時代に学んだことの繰り返しになっているので、あまり面白くないと感じられた方も多いかもしれない。それでも、次回以降の研究員の眼で、複素数が数学や社会において、どのように利用されているのかを説明していく上では基本的な事項となるので、ご了承いただきたい。
次回は、虚数や複素数が数学の世界において、どのように有効に利用されているのかということで、方程式に関係するトピックについて報告する。
(2025年05月15日「研究員の眼」)
中村 亮一のレポート
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