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- 経過措置終了に伴う企業の現状と今後の対応方針~東証市場再編後に残された課題~
2025年03月27日
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■要旨
■目次
1――はじめに
2――経過措置は2025年3月以降順次終了
3――上場会社数に占める経過措置適用企業の割合は約6%
4――基準達成に向けた経過措置適用企業の進捗状況
5――まとめ
- 2022年4月4日の新市場区分への移行に伴い設置された経過措置は、2025年3月以降順次終了する。
- 筆者の集計によると2025年3月時点で経過措置の適用を受けている企業は全体の約6%にあたる235社であり、特にスタンダード市場に多く分布している。適用企業の多くは「流通株式時価総額」や「時価総額」の基準を満たしていない。
- 経過措置終了を前に、一部企業は市場区分の変更、他取引所との重複上場、M&AやMBOによる非公開化といった対応を進めている。特に、プライム市場からスタンダード市場への移行や、基準の緩い地方取引所への重複上場が目立つ。
- 上場企業として、企業価値を高めつつ継続的に株価を上昇させていく過程で上場維持基準に適合していることはあるべき姿といえる。一方で、仮に基準への適合を目的として短期的な対策に偏った取組みが行われた場合、それが持続可能な企業価値向上につながるのかは、あらためて検討する必要があるだろう。
■目次
1――はじめに
2――経過措置は2025年3月以降順次終了
3――上場会社数に占める経過措置適用企業の割合は約6%
4――基準達成に向けた経過措置適用企業の進捗状況
5――まとめ
(2025年03月27日「基礎研レポート」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 資産運用会社にトレーダーとして入社
2015年 ニッセイ基礎研究所入社
2020年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)
森下 千鶴のレポート
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