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- ユーロ圏失業率(2024年12月)-失業率は6.3%と低位で推移
2025年01月31日
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1.結果の概要:失業率は6.3%と低位で推移
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:若年失業率はやや低下
ユーロ圏(20か国)の12月の失業率は6.3%となった。11月以前の過去データは、ほとんど変更されなかったが、11月が若干改善方向に改定され(6.3→6.2%)、11月に統計データ公表以来の最低値を更新、12月はそこからやや上昇する形となった。
失業者数は12月の前月差で9.6万人増となった。11月まで5か月連続で失業者数は減少したのち、12月は増加に転じる形となった。主要4か国で見るとイタリア(8.7万人)、フランス(3.1万人)、ドイツ(0.2万人)が増加、スペイン(▲2.0万人)が減少した。スペインは11か月連続で低下している。失業者数はコロナ禍前より90万人少なく、スペイン(コロナ禍前比▲70万人)が大きく、イタリア(同▲29万人)も減少に寄与している(図表3)。
12月の若年失業率は14.8%となり、11月(14.9%)から若干低下した。過去データは若干改善方向に修正されている(11月:15.0→14.9%、10月:15.0→14.9%、9月14.9→14.8%)。若年失業者数は12月で235.9万人(前月差▲1.8万人)と2か月連続で減少したが、24年5月以降の若年失業者数の水準はコロナショック直前(20年3月の233.6万人)をやや上回る状態が続いている(図表4)。
失業者数は12月の前月差で9.6万人増となった。11月まで5か月連続で失業者数は減少したのち、12月は増加に転じる形となった。主要4か国で見るとイタリア(8.7万人)、フランス(3.1万人)、ドイツ(0.2万人)が増加、スペイン(▲2.0万人)が減少した。スペインは11か月連続で低下している。失業者数はコロナ禍前より90万人少なく、スペイン(コロナ禍前比▲70万人)が大きく、イタリア(同▲29万人)も減少に寄与している(図表3)。
12月の若年失業率は14.8%となり、11月(14.9%)から若干低下した。過去データは若干改善方向に修正されている(11月:15.0→14.9%、10月:15.0→14.9%、9月14.9→14.8%)。若年失業者数は12月で235.9万人(前月差▲1.8万人)と2か月連続で減少したが、24年5月以降の若年失業者数の水準はコロナショック直前(20年3月の233.6万人)をやや上回る状態が続いている(図表4)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2025年01月31日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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