2024年07月31日

人生は取説を読むには短すぎるのか?

生活研究部 研究員 廣瀬 涼

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■要旨

株式会社CTが行った「ユーザーのマニュアル活用に関する実態調査」によると、消費者(ユーザー)は紙形式のマニュアル・取扱説明書に対して64.0%が「使いづらい」と感じており、併せて83.8%が「動画コンテンツがあると、マニュアル・取扱説明書が使いやすくなる」とも思っている。筆者自身も説明書を読めばそこに答えが書いてあるのがわかっているのにも関わらず、他人がまとめている二次ソースともいえる情報源を探索し、問題を解決しようとすることも多い。我々は「そこに答えがある」「より高度な使用方法がわかる」「安全に使用する方法がわかる」と知っているにも関わらず取扱説明書を敬遠する傾向がある。なぜ消費者はトリセツ(取説)を読まないのだろうか。

■目次

本コラムのポイント
1――はじめに
2――人生はマニュアルを読むには短すぎる
3――利用規約に同意する
4――トリセツを読むのはタイパが悪い
5――「消費者は電動ドリルのトリセツが読みたいのではなく、絵を飾りたいだけ」
6――トリセツは「企業と消費者を媒介するコミュニケーション手段」
7――さいごに

(2024年07月31日「基礎研レター」)

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生活研究部   研究員

廣瀬 涼 (ひろせ りょう)

研究・専門分野
消費文化論、若者マーケティング、サブカルチャー

経歴
  • 【経歴】
    2019年 大学院博士課程を経て、
         ニッセイ基礎研究所入社

    ・公益社団法人日本マーケティング協会 第17回マーケティング大賞 選考委員
    ・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

    【加入団体等】
    ・経済社会学会
    ・コンテンツ文化史学会
    ・余暇ツーリズム学会
    ・コンテンツ教育学会
    ・総合観光学会

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