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企業物価指数2024年4月~前年比上昇率は前月と変わらず。先行きは政策の影響を受けて上昇率が高まる見通し~

経済研究部 安田 拓斗
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1.国内企業物価の前年比上昇率は前月から横ばい
2.石油・石炭・天然ガスの前年比マイナス幅縮小が全体を押し上げ

契約通貨ベースの前年比では、▲4.3%(3月:同▲6.9%)と13ヵ月連続のマイナスとなったが、マイナス幅は7ヵ月連続で縮小している。マイナス幅縮小の主因は、石油・石炭・天然ガスが前年比▲10.8%と前月(同▲17.1%)からマイナス幅が縮小したことである。
円相場(対ドル)は前月比2.6%と4ヵ月連続のプラスとなったことで、輸入物価は円ベースで同1.8%(3月:同▲0.4%)と2ヵ月ぶりのプラスとなった。円ベースの前年比は6.4%(3月:同1.4%)と3ヵ月連続でプラスとなった。
3.先行きは政策の影響を受けて上昇率が高まる見通し

国内企業物価の前年比上昇率は鈍化を続けてきた。しかし5月以降、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価が引き上げられ、6月には電気・都市ガス価格の激変緩和策の補助金が縮小し、7月以降は同政策が終了する予定である。これを受けて、電気・ガス価格が押し上げられ、国内企業物価の前年比上昇率は拡大する公算が大きい。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年05月14日「経済・金融フラッシュ」)
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