2024年03月07日

中国、20代の未婚化、出生率低下が顕著

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨

中国では出生率の高い20代の女性人口が大幅に減少する中で、未婚率についても同様に20代で上昇している。特に20代を取り巻く環境は、新型コロナ禍以降の経済成長の鈍化、就職難、失業率の上昇に伴う雇用の流動化、所得の不安定化もあり、将来の生活の見通しに影を落としている。20代はこういった社会情勢や経済状況の影響を最も受けやすい世代でもり、それが特に20代前半の出生率の急速な低下を引き寄せる事態となっている。

■目次

1――止まらない少子化、人口減少
2――出産適齢期の女性人口の減少、特に出生率の高い20代の女性人口が大幅に減少。
3――20代の未婚率の上昇が顕著。30代前半も上昇。
4――出生率の低下―特に新型コロナ以降、20代前半の出生率が急速に低下。
5――新型コロナ期・その後の経済・社会情勢が20代を直撃。女性人口の減少、未婚化、
  出生率の低下が浮上。
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019年度・2020年度・2023年度)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

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