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- 英国GDP(2023年10-12月期)-2四半期連続の前期比マイナス成長
2024年02月16日
1.結果の概要:2四半期連続の前期比マイナス成長
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想も同様。
2.結果の詳細:名目成長率も前期比マイナス、営業余剰の減少が続く
英国の23年10-12月期の実質成長率は前期比▲0.3%(年率換算▲1.4%)となり、7-9月期(前期比▲0.1%、年率▲0.5%)に続き2四半期連続のマイナス成長となり、またマイナス幅も拡大した。10-12月期の実質GDPの水準はコロナ禍前(19年10-12月)と比べて依然として1.0%ほど高いが、ユーロ圏各国と比較すると相対的に回復が遅れている(図表2)。23年暦年の成長率は前年比0.1%(22年は4.3%)だった。
前期比成長率を需要項目別に確認すると、個人消費が前期比▲0.1%(前期▲0.8%)、政府消費が▲0.3%(前期1.1%)、投資が1.4%(前期▲1.4%)、輸出が▲2.9%(前期▲0.8%)、輸入が▲0.8%(前期▲1.8%)、在庫変動等の前期比寄与度は0.17%ポイント(前期0.06%ポイント)、純輸出は同▲0.63%ポイント(前期0.35%ポイント)だった。
コロナ禍前比で見ると個人消費が▲1.8%、政府消費が9.1%、投資が7.5%、輸出が▲8.0%、輸入が3.7%であり、個人消費や輸出の弱さ目立っている。
前期比成長率を需要項目別に確認すると、個人消費が前期比▲0.1%(前期▲0.8%)、政府消費が▲0.3%(前期1.1%)、投資が1.4%(前期▲1.4%)、輸出が▲2.9%(前期▲0.8%)、輸入が▲0.8%(前期▲1.8%)、在庫変動等の前期比寄与度は0.17%ポイント(前期0.06%ポイント)、純輸出は同▲0.63%ポイント(前期0.35%ポイント)だった。
コロナ禍前比で見ると個人消費が▲1.8%、政府消費が9.1%、投資が7.5%、輸出が▲8.0%、輸入が3.7%であり、個人消費や輸出の弱さ目立っている。
成長率を部門ごとに確認すると、農林水産部門が前期比0.2%、生産部門が同▲1.0%、建設部門が▲1.3%、サービス部門が同▲0.2%で農林水産部門以外はすべて減少した(図表4)。より細かい産業分類では、鉱業(前期比▲3.0%)、電気・ガス(▲2.6%)、その他サービス(▲2.4%)、芸術・娯楽(▲1.2%)、製造業(▲0.9%)、卸・小売(▲0.8%)、教育(▲0.8%)といった産業での落ち込みが目立った。高金利が長期化していること受け、建設関連の業種に弱さが見られる。
なお、単月の状況を月次GDPで確認すると10月が前期比▲0.5%、11月が同0.2%、12月が同▲0.1%となり、10月に大きく落ち込んだ後、11月・12月ともに冴えない状況が続いている(図表3)。
なお、単月の状況を月次GDPで確認すると10月が前期比▲0.5%、11月が同0.2%、12月が同▲0.1%となり、10月に大きく落ち込んだ後、11月・12月ともに冴えない状況が続いている(図表3)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年02月16日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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