2023年11月17日

4人に1人がNISAを利用するシニア未婚女性~投資への意識・行動が最も積極的な消費主体に注目

生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子

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■要旨

生命保険文化センターの調査結果を基に、筆者がシニアの意識や行動を性・配偶関係別に分析したところ、シニアの未婚女性は4人に1人がNISA(小型投資非課税制度)を利用しており、投資に最も積極的な消費主体であることが分かった。その積極性と関連があるとみられる特徴として、(i)老後への不安が相対的に強い、(ii)発達した口コミ網で情報交換を行っている、(iii)高水準の資産を保有する人が多い、という3点が挙げられる。

同調査では、NISAを利用した金融商品の種類や時価総額等については聞いていないため、未婚女性の投資の詳細な内容までは、把握することはできない。しかし本稿までに分析した内容から、消費者として未婚女性を描くと、厳しい環境にも自身を適応させ、アンテナを張り巡らせて熱心に情報収集し、計画的に資産形成し、自身に合った金融商品を選択するという、賢明でアクティブな姿が浮かび上がる。そのような未婚女性の4人に1人が、長寿時代に適応するために、着実な資産形成の手段として、非課税メリットを享受できるNISAを取り入れている、ということだろう。

シニアの未婚女性が、このような賢明さ、アクティブさを発揮する領域は、金融に限らず、他の消費にも及ぶと考えられる。まさに未婚女性は、高齢者市場において注目すべき消費主体だと言えるだろう。

■目次

1――はじめに
2――投資に積極的なシニアの未婚女性
  2-1│着実な生活資金の備え
  2-2│中年の未婚女性との比較
3――シニア未婚女性の三つの特徴
  3-1│老後への不安の大きさ
  3-2│多様な情報ネットワーク
  3-3│高水準の資産を保有
4――終わりに
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生活研究部   准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任

坊 美生子 (ぼう みおこ)

研究・専門分野
中高年女性の雇用と暮らし、高齢者の移動サービス、ジェロントロジー

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レポート紹介

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