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- 中国経済:景気指標の総点検(2023年秋季号)
2023年09月29日
■要旨
- 第2四半期(4-6月期)のGDP成長率は、実質で前年同期比6.3%増と、前四半期(同4.5%)から高まったが、前期比(季節調整後)では+0.8%増と、前四半期(同+2.2%)から減速し、ゼロコロナ政策の解除後のリバウンドの勢いは一時的なものにとどまった。7月~8月の指標からは、その後も経済活動が停滞していることがうかがえる。
- GDP成長率(前期比)を予測するために作成している景気評価点を見ると(下表)、第2四半期は、4月に分岐点である5点をつけた後、5月から6月にかけて低下し、GDP成長率(前期比)は減速した。その後、7月には4点、8月には3点と、やや持ち直しているが、いずれも5点を下回る水準にとどまっていることから、第3四半期のGDP成長率(前期比)は横ばい程度の推移になるとみられる。
- 景気インデックス(鉱工業生産、サービス業生産、建築業PMIを合成加工して毎月の実質成長率を推計したもの)は、7月が前年同月比3.7%増、8月が同4.6%増で、7-8月期は前年同期比4.2%増だった。前四半期のGDP成長率(前年同期比6.3%増)を大幅に下回っている。7-9月期のGDP成長率(前年同期比)は、9月の景気次第で振れるとは言え、4%台となる可能性が高いだろう。なお、公表予定日は10月18日(水)となっている。
(2023年09月29日「Weekly エコノミスト・レター」)
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三尾 幸吉郎
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