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- 中国経済:景気指標の総点検(2023年夏季号)
2023年06月23日
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■要旨
- 第1四半期(1-3月期)のGDP成長率は実質で前年同期比4.5%増と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で経済活動が滞った前四半期(同2.9%増)と比べて回復した。特に前期比(季節調整後)で見ると+2.2%増(年率換算+9.1%前後)と、前四半期の同+0.6%増(年率換算+2.4%前後)から急回復することとなった。他方、今年1-5月期の消費者物価(CPI)は前年同期比0.8%上昇と政府目標「3.0%前後」を下回る水準で推移していた。
- GDP成長率(前期比)を予測するために作成している景気評価点を見ると(下表)、第1四半期は1月が8点、2月が9点、3月が9点と、いずれも分岐点(5点)を上回り、GDP成長率(前期比)は加速していた。しかし第2四半期は4月・5月ともに4点と下回っており、GDP成長率(前期比)は減速していると見られる。
- 景気インデックス(鉱工業生産、サービス業生産、建築業PMIを合成加工して毎月の実質成長率を推計したもの)は、4月が前年同月比8.4%増、5月が同6.4%増で、4-5月期は前年同期比7.4%増だった。前四半期のGDP成長率(前年同期比4.5%増)を大幅に上回っている。4-6月期のGDP成長率(前年同期比)は、6月の景気次第で振れるとは言え、7%台となる可能性が高いだろう。なお、公表予定日は7月17日(月)となっている。
(2023年06月23日「Weekly エコノミスト・レター」)
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三尾 幸吉郎
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