- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- ユーロ圏失業率(2023年7月)-失業率・若年失業率ともに横ばい推移
2023年09月01日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:失業率は6.4%で横ばい
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:若年失業率も最低値で横ばい
ユーロ圏(20か国)の7月の失業率は6.4%で、6月(6.4%)から横ばい、統計データ公表以来の最低値での推移となった。なお、過去データは4月および5月の数値がやや悪化方向に修正された(5月改定前6.4%→改定後6.5%、4月6.4%→6.5%)。
失業者数は7月の前月差で7.3万人増となり、23年1月以来となる前月比プラスとなった(図表3・4)。主要4か国では、スペイン(▲1.6万人)とドイツ(▲0.5万人)では失業者が減少、フランス(+3.0万人)とイタリア(+3.7万人)では増加した。ただし、スペインやドイツの減少幅が限定的となる一方、フランスやイタリアの増加幅はやや大きかった。
7月の若年失業率は13.8%で、こちらも6月(13.8%)から横ばいであり、コロナ禍後の最低値で推移している(図表2)。なお若年失業率の過去データはほぼ修正されなかった。
若年失業者数は6月で220.6万人(前月差+1.2万人)となり、6月(前月差▲3.9万人)から増加した。若年失業者数はコロナ禍後の最低値(216.1万人、22年2月)を上回る状況ではあるが、コロナショック直前の水準は下回っている(図表4)。
失業者数は7月の前月差で7.3万人増となり、23年1月以来となる前月比プラスとなった(図表3・4)。主要4か国では、スペイン(▲1.6万人)とドイツ(▲0.5万人)では失業者が減少、フランス(+3.0万人)とイタリア(+3.7万人)では増加した。ただし、スペインやドイツの減少幅が限定的となる一方、フランスやイタリアの増加幅はやや大きかった。
7月の若年失業率は13.8%で、こちらも6月(13.8%)から横ばいであり、コロナ禍後の最低値で推移している(図表2)。なお若年失業率の過去データはほぼ修正されなかった。
若年失業者数は6月で220.6万人(前月差+1.2万人)となり、6月(前月差▲3.9万人)から増加した。若年失業者数はコロナ禍後の最低値(216.1万人、22年2月)を上回る状況ではあるが、コロナショック直前の水準は下回っている(図表4)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2023年09月01日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/07/03 | ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/07/02 | ユーロ圏消費者物価(25年6月)-総合指数の前年比2%水準が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/20 | 英国金融政策(6月MPC公表)-金利据え置きで従来の利下げペースを維持 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/19 | ロシアGDP(2025年1-3月期)-前期比成長率でマイナスに転じる | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年07月04日
金融安定性に関するレポート(欧州)-EIOPAの定期報告書の公表 -
2025年07月04日
「持ち家か、賃貸か」。法的視点から「住まい」を考える(1)~持ち家を購入することは、「所有権」を得ること -
2025年07月04日
米雇用統計(25年6月)-非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったほか、失業率が上昇予想に反して低下 -
2025年07月03日
ユーロ圏失業率(2025年5月)-失業率はやや上昇したが、依然低位安定 -
2025年07月03日
IAIGsの指定の公表に関する最近の状況(14)-19の国・地域からの60社全てのIAIGsのグループ名が公開された-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【ユーロ圏失業率(2023年7月)-失業率・若年失業率ともに横ばい推移】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ユーロ圏失業率(2023年7月)-失業率・若年失業率ともに横ばい推移のレポート Topへ