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気候変動-確信度・可能性表現の読み取り方-IPCC報告書で、「可能性が高い」とは何パーセントを指すのか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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気候変動問題を巡る動きが世界中で活発になっている。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2021年より、第6次評価報告書を公表している。IPCCの報告書では、その確信度や可能性を表す文言が表示されている。
本稿では、そうした文言について確認し、報告書の読み取り方を深めていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――ガイダンス・ノートの内容
1|IPCC報告書には、数千人もの科学者が携わっている
2|確信度は定性的、可能性は定量的な表現として用いられる
3|確信度は5段階で表示される
4|可能性の表現には、対応する確率範囲が定められている
3――ガイダンス・ノートで示されている留意点
1|執筆者グループが表現された見解に収れんし、その見解に自信過剰になる
2|文章のフレーム設定しだいで解釈が変わってくる
3|不確実性に関する修飾語を用いずに事実の陳述にとどめるべきケースもある
4|構造的な不確実性は過小評価されやすい
4――確信度・可能性の表現に関する調査の結果
1|異なる分野の専門家が確信度に関するガイダンス・ノートの評価方法が異なる
2|確信度について、専門家は見解の一致度よりも証拠を重視している
3|可能性の表現は、確信度の影響を受ける
5――おわりに (私見)
(2023年01月24日「基礎研レター」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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