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インド経済の見通し~輸出悪化や高インフレ、金融引き締めが逆風となり景気減速へ(2022年度+7.0%、2023年度+6.0%)
経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
- インド経済は2022年7-9月期の成長率が前年同期比+6.3%(4-6月期:同+13.5%)から低下した。
- 7-9月期の成長率低下は、4-6月期の成長率を押し上げたベース効果が弱まった影響が大きい。前期比の成長率は+3.6%と高水準であり、インフレの加速や積極的な金融引き締めの影響が懸念されるなかでも対面型サービス業を中心に高成長を実現したかにみえる。
- 先行きは、コロナ禍からの回復の一巡により成長ペースは鈍化するだろう。また外需の悪化や足元の高インフレ、金融引き締めが逆風となり当面は消費と投資の勢いが弱まりそうだ。成長率は、22年度が前年度比+7.0%(21年度:同+8.7%)、23年度が同+6.0%と鈍化するが、公共投資の拡大が下支えとなり内需を中心に底堅い成長を維持すると予想する。
■目次
・経済概況:ベース効果が弱まり成長率が低下
・経済見通し:輸出悪化や高インフレ、金融引き締めが逆風となり景気減速へ
03-3512-1780
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
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