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オフィス賃料は下落継続。物流市場は空室率が5.2%に上昇-不動産クォータリー・レビュー2022年第3四半期
金融研究部 主任研究員 吉田 資
1. 経済動向と住宅市場
経済産業省によると、7-9月期の鉱工業生産指数は前期比+5.9%と2四半期ぶりの増産となった(図表-1)。中国のロックダウン解除を受けて自動車が大幅増産(+12.7%)となったほか、内外の設備投資需要の強さを背景に生産用機械も高い伸びとなった。ただし、先行きについては供給制約が完全に解消されるまでには時間を要することなどから、今後は停滞色が強まる可能性が高い2。
ニッセイ基礎研究所は、9月に経済見通しの改定を行った。実質GDP成長率は2022年度+1.8%、2023年度+1.6%を予想する(図表-2)3。実質GDPが直近のピーク(2019年4-6月期)を回復するのは、2024年1-3月期になると予想するが、金融引き締めに伴う米国経済の急減速、ゼロコロナ政策継続による中国経済の下振れ、冬場の電力不足による経済活動の制限など下振れリスクの高い状態が続く見通しである。
2. 地価動向
3. 不動産サブセクターの動向
4 2022年9月時点の募集賃料は、前年比で、札幌(+2.0%)、仙台(▲0.6%)、東京(▲3.4%)、横浜(+0.6%)、名古屋(+1.2%)、大阪(+0.5%)、福岡(+2.3%)となっている。
5 吉田資『「東京都心部Aクラスビル市場」の現況と見通し(2022年9月時点)』(ニッセイ基礎研究所、不動産投資レポート、2022年09月14日)
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- 【職歴】
2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
2018年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)
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