2022年01月11日

EIOPAによる2021年保険ストレステストの結果について(1)-EIOPAの報告書の概要報告-

中村 亮一

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■要旨

EIOPA(欧州保険年金監督局:European Insurance and Occupational Pensions Authority)は、2021年12月16日に「2021年 EIOPA保険ストレステスト報告書(2021 EIOPA Insurance Stress Test Report)」(以下、「今回の報告書」という)を公表した。

今後の複数回のレポートで、このストレステストの結果に基づく欧州保険会社の脆弱性と回復力に関する状況を報告する。

まずは、今回のレポートでは、今回のストレステスト及び今回の報告書の概要について報告する。

なお、今回のストレステストの実施内容については、EIOPAが2021年5月7日に公表した「2021年の保険ストレステスト」に基づいて、保険年金フォーカス「欧州保険ストレステスト2021 (1)-EIOPAが第5回目の EU全体の保険のストレステストの実施内容を公表-」(2021.6.9)及び「欧州保険ストレステスト2021 (2)-ストレステストのシナリオ、ショック及びその適用の概要-」(2021.6.14)(以下、「前回のレポート等」という)において報告しているので、適宜参照いただきたい。

■目次

1―はじめに
2―今回のストレステスト及び今回の報告書の概要
  1|ストレステスト及び報告書のポイント
  2|ストレステストの趣旨及び目的
  3|リスクの見通し
  4|シナリオ
  5|方法論
  6|アプローチ
  7|参加グループ会社の状況
  8|データ品質保証
  9|今回の報告書の構成
3―今回の報告書の結果の概要
  1|前提と全体概要
  2|資本コンポーネントへの影響
  3|流動性コンポーネント
  4|マクロプルーデンスの側面
  5|EIOPA会長のコメント
  6|次のステップ
4―まとめ
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中村 亮一

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