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インド経済の見通し~感染第2波からの経済回復が続くも、オミクロン株の流行が下振れリスクに(2021年度+9.3%、2022年度+7.6%)

経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
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- インド経済は7-9月期の成長率が前年同期比+8.4%(4-6月期:同+20.1%)と低下したが、4期連続のプラス成長となった。
- 7-9月期の高成長は、感染第2波に伴う活動制限措置の影響が緩和したことが大きい。感染状況の改善に伴い、政府が6~9月にかけて段階的に活動制限措置の解除を進めたことにより、経済活動が勢いを取り戻した。
- 経済の先行きは、ウィズコロナ下の回復が続く。人流の増加や新たな変異株の流入により感染リスクが再び高まり、経済活動が一時停滞する恐れがあるが、ワクチンの普及などにより経済活動の正常化が進むなかで対面型サービス業が持ち直し、景気が徐々に安定感を取り戻すとみられる。21年度の成長率は、前年度の実質GDPが低水準だったことによる反動増により前年度比+9.3%(20年度:同▲7.3%)に上昇、22年度が同+7.6%と高めの成長を予想する。
■目次
・経済概況:デルタ株の感染の勢いが弱まり、4期連続のプラス成長を記録
・経済見通し:新たな変異株の感染拡大による下振れリスクはあるが、経済活動再開で回復へ
・(物価の動向)原油高や内需回復により高めの水準で推移、変異株流行なら一時的な下振れも
・(金融政策の動向)来年前半まで金利据え置きを予想
(2021年12月07日「基礎研レター」)

03-3512-1780
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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2025/09/22 | 東南アジア経済の見通し~輸出減速するも内需が下支え | 斉藤 誠 | Weekly エコノミスト・レター |
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