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- 米住宅着工・許可件数(21年10月)-着工件数は前月から減少、市場予想も下回る一方、許可件数は前月、市場予想を上回る
2021年11月18日
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1.結果の概要:着工件数は前月、市場予想を下回る一方、許可件数は前月、予想を上回る
2.結果の評価:住宅需要は依然堅調も戸建て住宅の供給懸念が継続
住宅着工件数の伸びは前月比▲0.7%(前月:▲2.7%)と2ヵ月連続のマイナスとなった(図表3)。内訳をみると、集合住宅が+7.1%(前月:▲7.4%)と前月からプラスに転じたものの、戸建てが▲3.9%(前月:▲0.6%)となり、全体を押し下げた(図表4)。これで戸建ては4ヵ月連続のマイナスとなった。
前年同月比では+0.4%(前月:+5.7%)と8ヵ月連続でプラスとなった。戸建てが▲10.6%(前月:▲2.2%)と前月から大幅にマイナス幅が拡大した一方、集合住宅が+36.6%(前月:+30.9%)とプラス幅がさらに拡大して全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が+0.8%ポイント(前月:+1.1%ポイント)と3ヵ月連続でプラスとなった一方、西部が▲0.8%ポイント(前月:+4.2%ポイント)とマイナスに転じた。さらに、北東部が▲0.1%ポイント(前月:▲2.7%ポイント)、南部が▲0.5%ポイント(前月:▲5.3%ポイント)とマイナス幅は縮小したものの、2ヵ月連続でマイナスとなった。
前年同月比では+0.4%(前月:+5.7%)と8ヵ月連続でプラスとなった。戸建てが▲10.6%(前月:▲2.2%)と前月から大幅にマイナス幅が拡大した一方、集合住宅が+36.6%(前月:+30.9%)とプラス幅がさらに拡大して全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が+0.8%ポイント(前月:+1.1%ポイント)と3ヵ月連続でプラスとなった一方、西部が▲0.8%ポイント(前月:+4.2%ポイント)とマイナスに転じた。さらに、北東部が▲0.1%ポイント(前月:▲2.7%ポイント)、南部が▲0.5%ポイント(前月:▲5.3%ポイント)とマイナス幅は縮小したものの、2ヵ月連続でマイナスとなった。

内訳は販売見込みが84(前月:84)と横這いとなったものの、販売現況が89(前月:86)、客足が68(前月:65)と前月比+3ポイント上昇した。
NAHBのフォーケ会長は「住宅供給サイドの継続的な課題にも関わらず、11月も住宅建設の堅調な市場は続いた」と指摘した。一方、同チーフエコノミストのディーツ氏は建設資材の不足に加えて「労働力不足や用地の不足が住宅供給の主な制約となっている」としており、これらの供給制約が住宅市場回復の足かせとなる可能性を指摘した。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2021年11月18日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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