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消費者物価(全国21年3月)-コアCPI上昇率は4月にはプラス転化の公算
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
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1.コアCPIの下落率は前月から0.3ポイント縮小

また、巣ごもり需要の高まりを背景に上昇が続いている家庭用耐久財(電子レンジ、ルームエアコン、空気清浄機など)は、2月の前年比3.1%から同4.4%へと伸びをさらに高めた。
コアCPI上昇率を寄与度分解すると、エネルギーが▲0.35%(2月:▲0.59%)、食料(生鮮食品を除く)が0.00%(2月:0.00%)、その他が0.31%(2月:0.25%)であった。(制度要因(教育無償化、Go To トラベル)を除くベース)
2.上昇品目数の割合は引き続き50%を下回る
3.コアCPI上昇率は4月にプラス転化の公算

先行きについては、原油価格の上昇を受けて、エネルギー価格は4月に上昇に転じた後、上昇ペースが加速することが見込まれる。コアCPI上昇率は4月にプラスとなり、夏場にかけてゼロ%台後半まで伸びを高めることが予想される。
なお、携帯大手各社は3月以降、通信料の引き下げを実施している。現時点では、消費者物価指数にどの程度反映されるか不明であるため、この見通しには織り込んでいないが、携帯電話通信料の下落幅が▲10%程度(コアCPIへの寄与度は▲0.2%程度)であれば、4月のコアCPI上昇率はプラスに転じることが見込まれる。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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(2021年04月23日「経済・金融フラッシュ」)
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