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- 米住宅着工・許可件数(20年7月)-着工件数は149.6万件、許可件数は149.5万件。着工、許可件数ともに市場予想を大幅に上回る
2020年08月19日
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1.結果の概要:着工、許可件数ともに市場予想を大幅に上回る増加
2.結果の評価:新型コロナで落ち込んだ春先から急回復。歴史的な低金利などが追い風
住宅着工件数の伸びは、前月比+22.6%(前月:+17.5%)と3ヵ月連続のプラスとなったほか、前月から伸びが加速した(図表3)。内訳をみると、戸建てが+8.2%(前月:+19.4%)と伸びが鈍化したものの、集合住宅が+58.4%(前月:+13.2%)と伸びが加速して全体を押し上げた。
前年同月比では+23.4%(前月:▲1.2%)と4ヵ月ぶりにプラスに転じた。戸建てが+7.4%(前月:+0.5%)と伸びが加速したほか、集合住宅が+65.0%(前月:▲5.1%)と大幅なプラスに転じて全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、南部が+17.0%ポイント(前月:+10.6%ポイント)と2ヵ月連続で2桁の伸びとなったほか、北東部が+3.4%ポイント(前月:+4.5%ポイント)、中西部が+0.9%ポイント(前月:+4.6%ポイント)、西部が+1.4%ポイント(前月:▲2.2%ポイント)とすべての地域でプラスとなった(図表4)。
前年同月比では+23.4%(前月:▲1.2%)と4ヵ月ぶりにプラスに転じた。戸建てが+7.4%(前月:+0.5%)と伸びが加速したほか、集合住宅が+65.0%(前月:▲5.1%)と大幅なプラスに転じて全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、南部が+17.0%ポイント(前月:+10.6%ポイント)と2ヵ月連続で2桁の伸びとなったほか、北東部が+3.4%ポイント(前月:+4.5%ポイント)、中西部が+0.9%ポイント(前月:+4.6%ポイント)、西部が+1.4%ポイント(前月:▲2.2%ポイント)とすべての地域でプラスとなった(図表4)。

指数の内訳は販売現況が84(前月:78)、販売見込みが78(前月:75)、客足が65(前月:57)と3指数ともに前月から上昇した。とくに、客足は統計開始以来最高となるなど回復が顕著となった。
住宅市場の回復は、歴史的低金利に加え、建設作業が感染対策の行動制限対象とならなかったことが大きい。もっとも、NAHBは住宅需要を背景にした木材価格の急騰が住宅市場回復の障害となる可能性を示唆しており、今後の雇用情勢と併せて住宅市場の回復持続性をみる上で注目される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2020年08月19日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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