2020年07月21日

コロナ禍の10代の見通し

第1回 新型コロナによる暮らしの変化に関する調査~10代編

生活研究部 上席研究員 久我 尚子

生活研究部 井上 智紀

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■要旨
 
  • 15~19歳では、ネット通販やキャッシュレス決済、各種サービスのオンライン対応など消費行動のデジタル化は半数以上が進むと考えている。一方、友人づきあいや授業でもデジタル化が進むと考えるのは多数派ではない。背景には、学校生活は部活動などオンラインで対応できるものばかりではないことや仲間と同じ空間で過ごしたいという希望もあるのだろう。
     
  • 性別には、男性の方が女性よりデジタル化が進行すると考えている。背景には、女性の方が男性より対面でのコミュニケーションを好むことがあるのだろう。学生種別には、デジタル化の進展は大学生より専門学校・短大生で進むと考えている。背景には、カリキュラムの違いがあるのだろう。大学生では理系など実技形式の講義が学びの根幹を担う学科もある上、スポーツをはじめとしたサークル活動も活発な印象もある。
     
  • 家族との同居状態別には、別居ではネット通販が進行すると考えている。背景には、コロナ禍でも買い物を自分でしなければならず、店舗での買い物に対する不安が強いことがあるのだろう。また、別居では友人づきあいや授業のデジタル化は比較的進みにくいと考えているが、背景には、仲間と同じ空間で一緒に過ごしたいという気持ちがより強いことがあるのだろう。


■目次

1――はじめに~新型コロナで暮らしが激変、15~19歳の見通しは?
2――コロナ禍の見通し
 ~デジタル化の進行は消費行動では約7割、授業や友人付き合いでは4割前後
  1|全体~社会的距離の習慣化や消費行動のデジタル化は約7割、オンライン授業35%が
   「そう思う」
  2|性別~男性は女性よりデジタル志向が高い
  3|学生種別~専門学校・短大生はデジタル志向が高い?
  4|家族との同居状態別~1人暮らしの若者は「店舗よりネット通販が主流になる」が7割超
3――おわりに~デジタル化が進行しても、仲間とのリアルのコミュニケーションも求めている
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【コロナ禍の10代の見通し】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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