- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 暮らし >
- 消費者行動 >
- コロナ禍の10代の不安
コロナ禍の10代の不安
第1回 新型コロナによる暮らしの変化に関する調査~10代編
生活研究部
上席研究員 久我 尚子
生活研究部
主任研究員 井上 智紀
- 最も多いのは「自分の感染」(60.2%)であり、次いで僅差で「家族の感染」(60.0%)、「友人・知人の感染」(56.9%)、「自分が感染源になる」(42.1%)と、感染関連の不安が上位に並ぶ。一方、「SNSの利用が増えてネット上のトラブルが増加」といったインターネット関連のトラブルに対する不安は10%未満である。
- 全体的に女性の方が男性より不安が強く、「運動不足で太ったり不健康になる」などで男性を大きく上回る。大学受験を控える高校生などは「勉強の遅れによる学力低下」、大学生は「運動不足で太ったり不健康になる」や「生活リズムが戻らない」、「友人と会えずに距離ができる」、「海外留学や旅行の機会減少」、家族と別居の若者は「家族の感染」や「コロナうつ」などが目立つ。
- 外出や学校活動などの外出行動全般が減った層は「自分の感染」などの感染不安や「運動不足で太ったり不健康になる」などの不健全な生活不安、「勉強の遅れによる学力低下」などの進学・就職不安が目立つ。これは、感染不安から外出行動を控える一方で、通学などの外出行動が減ったことで進学・就職や不健全な生活、友人との距離などへの不安が生じているという両面があるだろう。
■目次
1――はじめに
~大人より早くから生活変化の影響を受けた10代、新型コロナに対する不安は?
2――コロナ禍の不安~9割超が不安
1|全体・性別
~91.9%は何らかの不安あり、自分や家族、友人・知人の感染への不安が5割以上
2|性別
~男性86.7%、女性97.1%に何らかの不安あり、女性は運動不足で太る不安が男性の2倍以上
3|学生種別
~高校生は勉強の遅れ、大学生は生活の乱れや友人との距離、留学機会の減少等が不安
4|家族との同居状態別
~別居は自分より家族の感染が不安、人と会う機会が減り「コロナうつ」も不安
5|外出行動で減ったもの別
~外出行動減少層で感染不安や不健全な生活不安、進学・就職不安が強い
3――おわりに
~将来、コロナ世代と言われないような進学・就職、成長機会の環境整備が必要


ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年05月20日
数字の「17」は結構興味深い数字だって知っていますか -
2022年05月20日
消費者物価(全国22年4月)-コアCPI上昇率は、消費税引き上げの影響を除くと08年9月以来の2%台 -
2022年05月20日
夏の参院選に思う~次の世代により良い社会を引き継ぐために~ -
2022年05月20日
米国の不妊治療の現状とは?-米国の生産性が日本と比べて10.1%ポイントも高く、35歳未満での治療が12.2%ポイントも高い特徴- -
2022年05月19日
2022・2023年度経済見通し(22年5月)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【コロナ禍の10代の不安】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
コロナ禍の10代の不安のレポート Topへ