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基礎年金の水準低下問題への対策試案~2014年財政検証に基づく試算

保険研究部 上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任 中嶋 邦夫
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2019年は、少なくとも5年に1度実施される公的年金の財政検証(将来見通しの作成)の年である。本稿では、前回(2014年)の財政検証で積み残された基礎年金の水準低下問題に着目し、原因と対策を確認する。
■目次
1 ―― 問題の所在:現役時代の給与が低いほど、年金全体の削減が大きく
2 ―― 問題の原因:削減停止の判定方法と、デフレによる経過措置の長期化
3 ―― 政府の対応:環境要因にはある程度対応できたが、構造要因への対処は進まず
4 ―― 根本的対策(筆者試案)
:削減停止の判定方法を変更し、基礎年金と厚生年金の停止を同時に
5 ―― 共通課題と対応策:基礎年金の水準改善に伴い、国庫負担が増加
※本稿は2018年7月3日・9月4日発行「保険・年金フォーカス」を加筆・再構成したものである。
(2019年07月08日「ニッセイ基礎研所報」)

03-3512-1859
- 【職歴】
1995年 日本生命保険相互会社入社
2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)
【社外委員等】
・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)
【加入団体等】
・生活経済学会、日本財政学会、ほか
・博士(経済学)
中嶋 邦夫のレポート
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