- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- 欧州経済見通し-リスク・シナリオはドイツ主導の景気後退
2019年03月11日
欧州経済見通し-リスク・シナリオはドイツ主導の景気後退
03-3512-1832
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
- ユーロ圏では、18年秋から19年初にかけて景気が急減速し、足もとも低調に推移している。国別にはドイツとイタリア、産業別には製造業がブレーキを掛けている。
- ユーロ圏経済の急減速は、外部環境の悪化という外圧とユーロ圏固有の特殊要因の相乗効果が働いた結果だ。外圧となったのは米中摩擦、中国経済の減速、半導体市場の循環、米国の財政政策を巡る懸念、世界的な株安などだ。これらにユーロ圏固有の特殊要因として、新たな乗用車の排出ガス試験制度(WLTP)導入、フランスの「黄色いベスト」運動の広がり、政権交代したイタリアの信用リスクへの警戒感の高まりなどが加わった。
- ユーロ圏経済に急ブレーキをかけた要因のうち幾つかは、政策対応の進展もあり、すでに影響が緩和しているか、先行きの緩和が見込まれる。
- しかし、半導体市場の底入れにはまだ時間を要する見通しであり、その他の域外のリスクも解消した訳ではない。ユーロ圏内の特殊要因が景気拡大の妨げとなる可能性も常にある。英国のEUを巡る不透明感もユーロ圏の重荷だ。
- メイン・シナリオでは、緩和的な金融環境、財政のやや拡張的なスタンスと自動安定化効果、圏内の雇用所得環境の改善が支えとなり、景気後退を回避すると見ている。2019年の実質GDPは前年比1.0%、インフレ率は1.3%と予測する。
- 見通しは外部環境次第の面があり、不確実性が高い。リスク・シナリオは、製造業と域外輸出依存度が突出して高いドイツ主導の景気後退だ。ECBの追加緩和には限界がある。リスク・シナリオでは、結果としてドイツ発の協調的財政政策が実現し、長年にわたりユーロ圏の構造問題とされてきたドイツの過剰貯蓄体質が改まるかもしれない。
■目次
・ユーロ圏は18年秋から19年初にかけて急減速、足もとも低調に推移
・ブレーキを掛けているのはドイツとイタリア
・製造業が失速、特にドイツが顕著
・外圧と域内の特殊要因の相乗効果が働いた
・急減速の要因のうち幾つかは解消、あるいは政策対応が進んだ
・しかし、半導体市場の調整圧力は残存。域内外のリスクも解消した訳ではない
・混迷する英国離脱も先行き不透明要因
・19年の実質GDP1.0%、20年1.3%、景気後退局面入り回避がユーロ圏のメイン・シナリオ
・リスクは外圧の一層の強まり。ドイツ主導の景気後退がリスク・シナリオ
・ECBの年内利上げ断念、TLTRO3は穏やかな拡大基調回帰シナリオを想定した決定
・リスク・シナリオなら利上げは凍結。結果としてドイツ発の協調財政政策実現も
・ユーロ圏は18年秋から19年初にかけて急減速、足もとも低調に推移
・ブレーキを掛けているのはドイツとイタリア
・製造業が失速、特にドイツが顕著
・外圧と域内の特殊要因の相乗効果が働いた
・急減速の要因のうち幾つかは解消、あるいは政策対応が進んだ
・しかし、半導体市場の調整圧力は残存。域内外のリスクも解消した訳ではない
・混迷する英国離脱も先行き不透明要因
・19年の実質GDP1.0%、20年1.3%、景気後退局面入り回避がユーロ圏のメイン・シナリオ
・リスクは外圧の一層の強まり。ドイツ主導の景気後退がリスク・シナリオ
・ECBの年内利上げ断念、TLTRO3は穏やかな拡大基調回帰シナリオを想定した決定
・リスク・シナリオなら利上げは凍結。結果としてドイツ発の協調財政政策実現も
(2019年03月11日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1832
新着記事
-
2025年12月16日
日銀利上げが確実視、でも進まない円高の行方~マーケット・カルテ1月号 -
2025年12月16日
講義中にネトフリを見る学生たち-8割の学生が「講義中に動画を見たことがある」と回答 -
2025年12月16日
変わるクリスマス~「誰と過ごすか」から「どう過ごしたいか」へ-データで読み解く暮らしの風景 -
2025年12月16日
中国の社会保障財政(2024年)【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(72) -
2025年12月16日
今週のレポート・コラムまとめ【12/9-12/15発行分】
お知らせ
-
2025年12月16日
News Release
令和7年度 住宅ストック維持・向上促進事業「良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業」に関するシンポジウムの開催
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年12月01日
News Release
【欧州経済見通し-リスク・シナリオはドイツ主導の景気後退】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
欧州経済見通し-リスク・シナリオはドイツ主導の景気後退のレポート Topへ










