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超高齢社会の深化で必要性高まる多彩なハイテク福祉機器-「H.C.R.2018」の開発最前線に見るアートやICT、IoTの活用-

青山 正治
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2018年10月中旬に第45回国際福祉機器展2018(主催:一般財団法人 保健福祉広報協会)が東京ビッグサイトで開催された。3日間の会期で約12万人の来場者があった。その主な開催目的は、高齢者や障がい者の自立や社会参加の支援を目指し、新しいケアやリハビリ、機器等の社会への情報発信にある。来場者は福祉・介護・医療分野の関係者に加え、一般の高齢者や車いすの障がい者、在宅介護の家族、学生も数多く来場する。来場者は毎回、約2万点の展示品に直に触れて解説を聞き、企業担当者と意見交換もできるし、勿論、商談も可能である。複数の福祉機器に直接触れたり試用ができるほか、最新の福祉機器の開発動向を知ることや多数のセミナーを聴講して介護や福祉機器の知見を深めることができる。筆者は今後の超高齢社会の深化に対して様々な知識・情報を提供する同展示会が、今後さらにその開催価値を高めていく取組に期待したい。
本稿では3点について解説する。初めに(1)国際福祉機器展2018の概要を示し、続いて(2)特設ブース「福祉機器開発最前線」に展示・説明された13の新しい福祉機器について筆者が便宜的に4つのカテゴリー分けをして考察する。これらの福祉機器には新しい要素(アミューズメントやアート等)を取り入れたり、ICTやIoTといったハイテクを活用する機器開発が進展している。最後に、(3)2016年までの福祉用具の堅調な市場動向を確認して中長期を展望する。
具体的な内容は以下の目次のとおり。
■目次
はじめに
1―第45回目となる「国際福祉機器展2018」
1|2018年は世界14か国1地域から620超の企業・団体が出展
2|来場者属性の割合及び最近5年の推移
2―特設ブース「福祉機器開発最前線」に見るアートやICT、I oTの活用
1|カテゴリー1
:新しい要素(アミューズメントやアート等)を取り入れQOLを向上
2|カテゴリー2
:既存コンセプトの機器の高機能化や新機能を付加し新しい価値を創出
3|カテゴリー3
:ICTやIoTを活用し障がい者の日常のコミュニケーションや移動を支援
4|カテゴリー4
:簡単かつ高精度の身体状況の計測や脳科学の成果をハイテク機器で応用
5|まとめ
:アートやハイテクノロジーの活用によるユーザビリティやQOLの向上
3-高齢社会の深化は新たな福祉機器群のイノベーションを促進
1|近年の福祉用具産業の市場動向は堅調な成長を維持
2|最近の介護人材不足と介護ロボット等の導入支援事業の一例
おわりに
(2018年12月18日「基礎研レポート」)
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