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具体的には、25歳から35年間に毎月1万円(拠出総額420万円)を積み立て、以下3パターンの運用方針から得られる成果(それぞれ10万シナリオのシミュレーション結果1を比較する。
移行型:開始時点では高リスク資産配分(図表2)とし、以下の条件を満たした月に低リスク
資産配分に移行する
(移行条件)開始から10年経過以降、かつ、積立残高が既払総額の140%を超過
成長型:全期間を通じて高リスク資産配分とする
安定型:全期間を通じて低リスク資産配分とする
1過去の実績や各資産間の連動性を再現するように、モンテカルロ法を用いて35年分の資産価格を10万シナリオ生成した。過去の実績は、1998年4月~2018年3月における各資産の代表的な指数として、野村BPI総合、世界国債インデックス(円ベース)、TOPIX(配当込)、MSCI コクサイインデックス(為替ヘッジなし、円ベース)を利用した。
確定拠出年金は将来の生活基盤となるため、元本割れは防ぎつつ、より多くの運用益を得ることが望ましい。リスク性資産への高配分に不安を感じる人もいるだろう。しかし、若い世代であれば、残された運用期間は長い。収益状況と残された運用期間に応じて順次、リスクの低いポートフォリオへ移行することで、元本割れを抑制しつつ、より高い運用益を得ることができるのではないだろうか。
2 充分な最終残高が確保できる利率として、確定給付企業年金の平均予定利率を参考に2.5%とした。
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水野 友理那
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(2018年12月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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