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- ベンチャー企業の「ガバナンス」~「急成長」と「ガバナンス」の両立を~
2018年06月28日
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4――ベンチャー投資家の層を厚くする上で


また、ベンチャー投資に積極的になりつつある大企業も、自らがコーポレートガバナンス改革、ESG投資の興隆に直面する中、資本提携先ベンチャーのガバナンスに対しても、今まで以上に高いレベルを求めて来よう。
2 GPIF 投資原則http://www.gpif.go.jp/about/philosophy.html
5――おわりに
仮想通貨に限らず、人口知能や自動運転、シェアリングエコノミー、Fintechといった新しい技術やビジネスモデルで、ベンチャー企業であっても社会に大きなインパクトを与えることが、これからどんどん増えてくるだろう。ユニコーンと呼ばれる大きな資金調達を行うベンチャーが登場して、しっかりとコストをかけてガバナンスやコンプライアンス対策を充実させる事例が出てくるかもしれない。政府の成長戦略でも、ベンチャー支援・育成が大きく掲げられ、社会の注目が一段と高くなっている。社会に大きなインパクトを与えるようになれば、事業が急成長する中でガバナンスが追いつかないとばかりも言っていられないし、ベンチャー業界で盛り上がってきた良い機運を潰すわけにもいかない。ベンチャー企業には、今まで以上に「急成長」と「ガバナンス」の両立という、難しくも大事な舵取りが求められそうだ。その舵取りをサポートする、実力あるベンチャーキャピタリストが一層増えていくことに期待したい。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2018年06月28日「基礎研レター」)
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