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株価急変による関係先企業株価への影響-企業間ネットワーク構造を用いた分析
金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・ESG推進室兼任 高岡 和佳子
いかなる企業も、他企業との関係を完全に絶つことはできない。販売・仕入といった事業に直結した関係もあれば、投資・資金調達といった財務面の関係もある。また、社外役員の相互就任といった人的関係など、企業間には様々な関係がある。企業間に何かしらの関係を有る以上、一企業特有のイベントであっても、その影響は関係先企業にも伝播しうる。
数多有る企業間の関係性のうち、日本の企業社会に残る「株式持合」関係に着目し、ある企業の株価が大きく変化した後に、その企業の関係先企業の株価に影響を及ぼす様子を確認した。
■目次
1――企業は様々な形で他企業と関係している
2――イベントによる影響の波及効果をどのように把握したのか
1|イベント発生の捉え方
2|波及効果の評価対象企業とデータ数
3|波及効果は累積超過収益率を用いて評価する
3――波及効果はイベントの内容により異なる可能性がある
1|プラスのイベントの波及効果は小さく、また長く続かない
2|マイナスのイベントの波及効果は継続する
3|波及効果はイベントの内容により異なる可能性がある
4――最後に
(2018年06月01日「基礎研レポート」)
03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
高岡 和佳子のレポート
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