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テロ保険の浸透-テロのリスクに対して保険の備えは進んでいるか?
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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2001年にアメリカで発生した同時多発テロ以降、世界中で、テロを重大なリスクと位置づける動きが生じた。近年、イスラム過激派組織の拡散に伴い、中東・アフリカ地域を中心に、世界的にテロのリスクが高まっている。
アメリカでは、同時多発テロを受けて、公的な保険制度が導入され、大規模なテロ損害に対して、政府からの支援が行われる仕組みが整っている。本稿では、アメリカの公的テロリズム保険制度に焦点を当てて、テロ保険について、概観することとしたい。
■目次
1――はじめに
2――近年のテロの動向
1|2010年代のテロは、付保損害額の大きさではテロの上位20位までに入っていない
2|2010年代のテロの発生件数は急増している
3――アメリカの公的テロリズム保険制度の概要
1|同時多発テロを受けて、公的テロリズム保険が導入された
2|連邦政府は、大規模テロ損害について、損害額の一部を負担する
4――テロ保険の動向
1|テロ保険の加入率は約60%と高い
2|テロ保険の保険料は少額
3|テロ保険の収支は安定している
5――おわりに (私見)
(2018年03月13日「保険・年金フォーカス」)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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