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救急搬送と救急救命のあり方

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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0――はじめに
1――消防における救急搬送の現状
1|救急車の出動件数は、年々増加している
2|救急搬送に要する時間は、年々伸びており、救命への影響が懸念される
2――病院における救急医療の体制
1|救急の医療施設は4,000あまり設置されている
2|日本では救急医学の重要性が、近年、徐々に認識されてきた
3|日本ではERの体制整備が遅れている
3――救急搬送の手段
1|救急車による搬送
2|ドクターヘリによる搬送
3|消防の防災ヘリによる搬送
4|ドクターカーによる搬送>
4――救急搬送から救急救命へ
1|救急搬送の限界
2|救急救命士制度の創設
3|救急救命処置等の範囲の拡大
4|救急救命士の養成過程
5|救急救命士制度の抱える課題
5――メディカルコントロール体制
1|メディカルコントロール体制の意義
2|メディカルコントロール体制は、救急搬送時だけではなく平時からも行われる
3|全国で、メディカルコントロール協議会が設置されているが、
運用は区々となっている
6――心肺停止と心肺蘇生法
1|心停止と呼吸停止は連鎖して、心肺停止に至る
2|心肺蘇生法を施すことで、救命率は大きく向上する
3|AEDの使用法の一般市民への周知が求められる
7――災害医療とは
1|災害にはいくつかの種類がある
2|災害時には、集団医療が必要となる
3|災害医療は平時の救急医療とは異なる点が多い
8――整備が進みつつある災害医療体制
1|「広域災害・救急医療情報システム」の整備が進んでいる
2|災害拠点病院の整備が進んでいる
3|緊急消防援助隊による広域搬送システムが確立されている
4|救急医療チームとして、DMATやJMATなどが整備されている
9――災害派遣医療チームの編成
1|災害発生時には、災害派遣医療チーム (DMAT) が編成される
2|大規模災害時には、広域医療搬送を行うDMATも編成される
3|DMATの拡充が期待される
10――災害医療の教育・訓練
1|防災訓練を通じて、防災・減災意識の高まりが期待される
2|トリアージの実施には、教育・訓練が欠かせない
11――トリアージの必要性
1|トリアージは、「最大多数に対する最大幸福の達成」を目指して行われる
2|トリアージでは、正確性と迅速性を両立させることが必要
3|トリアージは、トリアージオフィサーが行う
4|トリアージの際は、トリアージタッグが装着される
12――トリアージの実務
1|現場でのトリアージでは、応急処置や病院搬送の優先順位を決める
2|病院でのトリアージでは、病院前での受け入れ、手術、入院等について
優先順位を決める
3|トリアージには、一次、二次の種類がある
13――トリアージの課題
1|黒色タッグの判断は行いにくい
2|トリアージタッグに判断理由等の記録を、十分に書き残すことは困難
3|トリアージ区分は4つしかないため、同じ判定の傷病者でも
優先度が大きく異なることがある
4|トリアージは軍隊を起源としていて、一般市民には、なじまないとの見方もある
5|トリアージは法的課題が未解決となっている
14――おわりに (私見)
※本稿は2016年7月28日および同年8月3日に発行された「基礎研レポート」を加筆・修正したものである。
(2017年07月04日「ニッセイ基礎研所報」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
篠原 拓也のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/18 | 気候変動:アクチュアリースキルの活用-「プラネタリー・ソルベンシー」の枠組みに根差したリスク管理とは? | 篠原 拓也 | 基礎研レター |
2025/03/11 | 国民負担率 24年度45.8%の見込み-高齢化を背景に、欧州諸国との差は徐々に縮小 | 篠原 拓也 | 研究員の眼 |
2025/03/04 | サイバーリスクのモデリング-相互に接続されたシステミックリスクをどうモデリングする? | 篠原 拓也 | 保険・年金フォーカス |
2025/02/25 | 気候アパルトヘイトとNCQG-気候変動問題による格差の拡大は抑えられるか? | 篠原 拓也 | 基礎研レター |
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