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生活保護と医療-医療の格差は生じていないか?
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
日本では、生活保護の受給が過去最多の水準になっている。生活保護受給者にとって、健康の維持や、病気になったときの医療へのアクセスは、大きな関心事となる。一方、生活保護による医療は、過剰診療につながりやすいとの課題も指摘されている。本稿では、生活保護と医療の現状について、見ていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――生活保護受給者の増加
1|高齢者世帯を中心に生活保護世帯は増加している
2|低所得世帯の割合が高まっている
3|生活保護費のうち、医療扶助が半分を占める
3――生活保護受給者に対する医療扶助の現状
1|生活保護受給者は、国民健康保険制度や後期高齢者医療制度が適用除外となる
2|医療扶助を受けるためには申請や、医療券等の手続きが必要
3|医療扶助は指定医療機関での受診に限られる
4――生活保護受給者に対する医療の課題
1|生活保護受給者の精神疾患対策や、健康管理の推進が重要
2|患者自己負担がないため、過剰診療を招きやすい
5――おわりに (私見)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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